形と機能性
前回作成の初立体マスク。立体マスクの宿命らしく、喋らないならいいけれど、喋るとずれる。今後仕事でも支障なく使えるようにするために、形を真面目に検討。前回は型紙を拝借したけれど、今回は人の身体的特徴と顎の動きを考え、理学療法士らしく検討してみた。
立体マスクの特徴
立体はずれやすいというのはどうもあるらしい。既製品を使ったことがないので分からないけれど、手作りでも構造は同じなので恐らくそうなのだろう。立体マスクの特徴をまとめてみると、
- 少し前は形に馴染みがなかった(恥ずかしいからという理由があった、後述記事参照)
- 顔にフィットしやすく、隙間が少ない。顔に馴染みやすい。
- 立体なので口がマスクに当たりにくい
- 眼鏡が曇りにくい
- 洗える素材がプリーツより多め?
- フィットする分、しゃべったりするとずれやすい
コロナの状況前は、確かに個人的にも立体マスクは見かけることが少なかったので、馴染みが少なかった。が、今回を機に、立体マスクは周知されたと思われる。
プリーツマスクの特徴
医療現場では基本的に使い捨てなので、プリーツ一択。加工もしやすく、万人の形に合わせられるのだろう。
- 使い捨てが多い
- 医療現場で使われている
- プリーツとワイヤーで調整がある程度可能
- プリーツがあるのでしゃべってもずれない
- 顔にフィットしないので隙間がある
- 眼鏡が曇りやすい
今回を機に、プリーツの手作りマスクというのも、新たな発見。今後マスクも多様化されていく。
機能性をみると、プリーツの方がいいらしい。表がわかりやすい記事がこちら。
今回作り直すのをどちらにしようか考えた結果、立体を選択。立体の口に直接当たらない感じと、顔にフィットする、無駄な布がない方が、顔でのマスクの主張が少ない。マスクの圧迫感は、夏などは特に暑苦しい印象を与えるようにも思う。
また、プリーツは直線縫いで出来るのはいいところだけれど、アイロンがけが手間に感じてしまった。また、ワイヤーがないため、ワイヤーなしだとずれたりフィットしなかったりしそうなので、今回は見送り。
立体とプリーツの間をとった、西村大臣マスクも話題で、型紙なしで作れるのは魅力的。ただ、今回1枚布で制作するため、なんとなくフィット感が得られないような印象と、マスクの主張が強めかなと思い、立体に決定。
立体マスクがずれる原因
型を作るために、立体マスクを分析。
立体マスクのどの型を見ても、大体似たような感じ。カーブがあるため立体を作ることが出来るけれど、その分顔にフィット、逆を言えば口を動かす=開口すると、その中に収まらないのでずれる。
顎の先端のオトガイが生地に引っかかるため、口を開けたことで顎が下がり、マスクを下に引っ張ってしまう。
オトガイの形は人それぞれなので、立体マスクのずれももちろん異なる。
口を閉じた状態でフィットするマスクは、開口を想定しては作られていないのかも?伸縮性のある素材でも、きっと布の幅が足りず、ずれると思われる。持っていないので実験できないけれど。
そこで改良案としては、オトガイに引っかからないような形と、開口しても覆える程度の大きさにすること。
そのため、日本人の平均の顔の形を調べる。ほとんど美容整形の写真が多いけれど、参考になったところ。
鼻の低い日本人、と言われることが多いけれど、実際高さを言うわけじゃないのか、なるほど。また、角度は色々あって、今回マスクの参考になったのはこちらの角度。大体30度で試作。
さらに、顔の比率を見てみると、黄金比などいろんな美しい比率が出てくる。マスクに必要な口の上部と顎の大きさを参考にさせていただく。
そして印刷の繰り返し。結果、意外とカーブは効かせない方がいいということが分かった。形として近かったのはこちらの型紙。あまり見かけないけれど、個人的実験の結果、こちらの型紙に出会っていたら、早かったなーと感心。
どちらの型紙だったのだろう…。
あとは試作してみるのみ。試作はまた別の記事へ。
オカダヤさん、注文して3日後に配達。スピーディーで助かりました。色合いがまた、なんと素敵な。意外とピンクは日本人の肌に馴染みやすく違和感が少なかった。楽しみ楽しみ。
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