不織布は暑い
暑い季節にマスクをすることがなかったので気づかなかったけれど、不織布のマスクは暑い。
不織布は加工が簡単で、通気性がいいなどのメリットがあるらしいけれど、通気性に関しては、この時期はとてもそう思えない。
病院で勤務していると、気温が適温に保たれているので、夏にマスクをしても、「ちょっと暑いな」くらいにしか思わなかった。(それでも、冬よりは暑く・蒸れるのは確か)
不織布マスクは、マスク内の換気がしにくく、自分の息も熱を持っているため、サウナ状態。普通の歩行時も苦しいのに、ジョギングの時では、少し前の涼しい時期ならまだしも、気温の上昇によって熱がこもり、代謝も上がり、呼吸数も増えるとなるとかなり苦しい。
そこで、今後もマスクの装着が続くと思われるので、涼しいマスクを考える。ただ、頼みのオカダヤやユザワヤをはじめ、手芸屋さんはオンラインショップの受注は遅延・停止中。マスクの材料を手にしにくい状況。
そこで、近所で営業中の手芸屋さんを除いて、麻素材を探ってみる。
涼しいマスクを目指す
蒸れない=通気性がいい。そうなると、「ウィルスが通過する」「マスクの意味がない」とか、色々指摘されそうなものだけれど、基本的にくしゃみや咳をしていない状態の時に、「マスクを装着している」ことが大切なのであって、ウィルス・PM2.5など本格的なガードのためではない。(くしゃみや咳をする時は、咳エチケットでさらに覆うことがまず大事)
ガーゼのマスクもそうだけれど、基本的にハンドメイドのマスクに防護性を高める、医療的なものではない。あくまで、マナーと少しの防御という形。
材料不足の中、麻素材をみてみると、残念ながら豊富な品揃えではないので、主張の強い色が多め。希望の色がないので諦めつつうろうろしていたところ、刺繍エリアのところに布が。しかも麻で優しい色合い。コギン刺しの素材だそう。
アイボリーっぽい色があったので、試しに購入してみる。
帰って二重にしても息がしやすいので、「いいかも」と思いつつ、
- 両方麻だと隙間が開きすぎ
- 硬いと縫いにくい
- 肌触りが良くない
- 二重の麻はもったいない
ということで、家にある不要な布を探し、汚れもあったハンカチで作成。かなり前にいただいた、YSL。高級なだけあって、綿というよりシルクっぽい素材。
ハンカチの代用のおかげで、4枚分の型を取ることが出来た。型は、着用例もあった、こちらを参考にさせていただく。今回は販売の予定はないので、自分用に。うまくいけば家族用にも。
https://www.oharico.net/3d-mask.html
ただ、ミシンがないため、手縫いでどこまで気持ちがもつか…ミシンが恋しい。
作ってみて
手縫いだと1個30分くらいかかることと、素材によっては手が痛くなる…。
とりあえずの2つ。黙って装着している分には大きさは問題なかったが、喋ったり口を動かすと顎が出たり、鼻が出たりしてしまう。サイズがもう少し大きければカバー出来るかもしれない。
内側は綿?なので、麻だけよりも防護性は高いと思われる。
グレーの紐だけれど、写真だと難しい。少し違ったけれど、個人的に満足。手芸屋さんにはなかったので、こういう時にオンラインはありがたい。
平ひもでなくても、不織布マスクと同じなので、十分。
使ってみて
立体マスクは今まで装着したことがなかったので、今回初めて着けてみたが、口が直接マスクに当たらないので、手作りマスクには最適な形だなと思った。ただ、気づいた点がいくつか。
手作りマスクの良いところ
- 繰り返し使うことが出来る
- 洗えるので衛生的(菌レベルで言えば、清潔ではない)
- 素材を組み合わせて自由なデザインができる
- エコなのでゴミが減る
手作りマスクのイマイチなところ
- 伸縮性のない立体タイプだと、顔をカバーしきれない(立体マスクの弱点?)
- 綿は吸水性があるので、徐々に重くなり、下にずれやすい
- 作る手間がかかる
- 製品化されたものより防御性は劣る
- どのマスクの作り方も生地が二重
といったところ。結局、マスクの素材は何であれ、口と鼻を覆っている限り、暑くない・蒸れないということは避けられない。
手作りの型は、作りやすいように二重なのか、防御性を高めるために二重なのかは不明だけれど、いっそ、1枚でつくってみたらどうなのか、も試してみたい。熱中症対策として。
今回ジョギングでも使用してみたが、湿気を吸って、重さが感じられる。小池都知事のマスクが話題だけれど、あれくらい大きめだと、会見時の口の動きもカバーできているので、参考にしてみたい。
マスクの画像が密なので、思わず落書き。
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