予約してみた
コロナの状況以降、全く行けていなかった美術館。予約制が始まり、連休にもなったので、どんなものか試すことと、気になる展示だったので試してみた。
転職してから、カレンダー通りの休みのため、平日に訪れることが出来なくなり、土日の訪問にちょっと残念な気分になっていたけれど、予約制ならまだ混雑にはならないのではないかと、期待大。
予約自体は、各美術館ごとに異なるが、基本的には時間帯とチケットの購入は同じ。15分おきくらいに設けられ、人数は箱に応じて設定しているらしいけれど、基本的にどの時間も選べる。
今回は国立新美術館のもの。
展示時代楽しみにしていたけれど、たてもの探訪で棚田さんのお宅を拝見したこともあり、より、楽しみにしていた。
多分、アトリエにあったもの、展示されていた気がする。。。萌えた。一本木からの彫刻、とても好きになりました。
現地では
祝日の美術館では考えられないような静けさ。コロナ前の平日よりも少なく、驚きとともに美術館の経営も心配になる程。
予約時間の15分を過ぎると入れないというのに、相変わらず遅刻も、次の15分の回の列に並べば良いだけなので、問題なかった。
ソーシャルディスタンス待ち。待ち時間はものの10分もかからず入場できたので、特に不満もなし。(遅れた身分のくせに)
今回の撮影可能エリアは、鴻池朋子さんのエリアのみ。
なんでここだけなのかは不明ですが、真ん中のぶら下がっている宇宙人的モチーフが面白い。
ここは刀剣と革のエリア。「切る」というテーマになっている。刀剣、美し過ぎる。
個人的には、田根剛さんのインスタレーションが神々しくて感動した。お迎えが来たらこんな感じ、もしくはそれを希望したいくらいの、日光菩薩と月光菩薩。最近思うのは、展示後の売店で、感動したものの絵はがきがないということ。自分で撮影した方がいい(失礼)と思うくらい、欲しい絵ハガキがない。
仕事柄の目線になると、フライヤーにも目が離せない。蛍光色を入れると、やっぱり映える。
菩薩様2体は冊子に載っていたけれど、インスタレーションのような照明と異なるので、見え方が全然違う。
あの照明、最初は線香花火かと思ったけれど、上下に動くことで暗幕のようにも使えるんだなということも感じた。手法も菩薩様も見事でした。祈りの形はさすが、田根さんです。
予約制について
個人的にはありがたいことばかり。
- 混雑しない
- 人が少ないのでじっくり観られる
- 平日・週末どちらでも同じ時間と価値で鑑賞が出来る
- 確実に入場できる(混んで入場制限などにならない)
- 売店もじっくり見られる
- レストランも利用しやすそう
といったところ。何より、日にちを問わず(多分)混雑しないことが嬉しい。
デメリットとしては、
- 美術館の売り上げが下がる→存続が心配
- 急な予定の変更でもキャンセルは出来ない
- ネットでの予約が苦手な人は出来ない
- 美術館によっては遅刻すると入れないかもしれない
と言ったくらい。思い起こせば、ロンドンのアントニーゴームリーの展示は予約制だったので、特別なことでもないような気もする。ただ、ネット弱者にとってはハードルが上がるので、今後はネット社会に適応するかどうかで、生活もかなり変わってしまうだろう。
次なる森美術館の展示も、この調子で見られれば最高だと感じた。嬉しい新しい日常。
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