筋線維の表現
医療系素材のイラストで、いよいよ着彩作業。骨格作業が苦労しただけに、塗り絵の感覚で楽しい作業。
ただ、ベタ塗りだと苦労した骨格が台無しなので、それなりのものを肉付したい。
広背筋で試す。まずベースの筋肉をベタで。マグロの赤みを彷彿とさせるような色味で、実際の人体とは解離しているような気がする。そもそもこんなに真っ赤な筋線維ではないし、赤筋ばかりでもない。
グラデーションでそれっぽい感じの色合いにする。前回の心筋のように凹凸は多くないし、筋の走行もシンプルなのでこのくらいでよろしいかと。そもそも、生体の広背筋の色は誰も分からない(はず、今現在は)。
さらに線維の走行を、ブレンドツールで追加してみる。ただ白い線だけだと線の主張が強い。
紆余曲折してベースの筋の色も変えたかもしれませんが、線の色を透明度50%にして主張を抑えて、このような仕上がりで。遠目で見ればいい感じで見えなくもない。今回はリアルの注文ではなかったので、こんな感じでよろしいかと。
リアルか模式か否かでタッチが異なるけれど、リアルならやっぱりメッシュやグラデを駆使して着彩しなければならないので、結構な手間(前回の方が大変だった)。実際資料として使うならば、リアルさはあまり求められないようにも思うので、今後のイラスト方法を把握できて良かった。
依頼がないとやる気にならないスタイルも含めて、今後の医療×デザインのためにも、細く長く続けたい。
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