建物も?
海外と日本で街並みが違うのは、明らか。海外では古くからある建物が多く、その時代の建築方法と建築物が残っているので、建物に統一性がある。
以前のオックスフォードのウォーキングツアーで見たところ。作られた年代はバラバラだけど、この統一感。カラーリングで年代が違うとか。それでもカラーリングもトンマナのように、守られている。
一方で、日本では地区ごとの統一ルールがない限り、バラバラな建物ばかり。どの街に行っても、ある意味同じような風景にも感じる。
唯一風情があるとか、統一されていると言われるものは、長屋の造りや、畑がある風景、町並みのルールを設けているところくらいか。
決定的な違いは地震などの自然現象による理由もあるけれど、壊しては作ってのサイクルが自由なところ。
自由であることはいいとは思うけれど、街に残すという意味では外観や協調性というのも考慮されてもいいのになぁと思う。それを支えるためには、行政の介入とかも必要なのかもしれない。予算や工賃などもあるでしょうし。
また、壊す・建てるのサイクルも、出来れば少ない方が良いに決まっていると思うけれど、それでは建設業界などが困る事情もあったりするのだろうか、とふと思ったりする。それって、…ちょっと悪徳な感じもするけれど。極端に言えば、壊れやすい素材や工法で建てて、定期的に受注して壊す・建てるとか、そういった流れは世の中どこでもあるビジネスの流れ。
さすがに、そういった悪徳なことはなくても、利益優先で進めると、そういうこともなくはない。建物はリスクがあるとて、日曜生活品などは多く目にするもの。それで利益を得る商売は世の役に立つのだろうか。
もしくは、長く耐久性のある素材や工法はかなりお高くつくので、致し方ない、という面もあるのかもしれない。なかなか悩ましい。
どんどん街並みが変わる最近。今の時代ではなく、長い目で、そして景観と地域の方向性も加味して検討して欲しいなぁと思う。
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