おからパンケーキをきっかけに知ったラカント
久々にパンケーキを食べたくなり、小麦粉ではなくおからパウダーで作ってみた。流石に小麦粉メインのお菓子は、予防医学的に食べたくはないので、無理のない代用レシピを探したところ、スーパーでも売っていたおからで挑戦。
1回目はベーキングパウダーがなかったため、重曹を使ったらとても食べられないお味に…。リベンジの2回目はうまくいったものの、パサパサ感が。ホイップは載せたい気分だったので載せたところ、そのおかげでパサパサをなんとかカバーできた。
栄養面では小麦粉よりも良いと思ったけれど、やはり同じものではないので少しの工夫は必要。ただ、工夫次第で美味しくいただけるので、上手く使えると健康面でも嬉しい。
こういった代用品は多くあるけれど、普段はそういう代用はあまりしていない。
今回のホイップも純生クリームだし、人工甘味料は持ってないので三温糖、お酢なら米酢だし、ビールなら普通のビールを選ぶタイプ。今回、パサパサしないパンケーキのレシピを探していると、低糖質のレシピが色々出てきて、ラカントというものを初めて知る。
健康に配慮して選ばれる代用品
カロリーオフ、糖類カット、など謳われている商品は、つい健康に良さそうなので手に取りやすい表現。
ただし、それらの表記は意外と大雑把だったりするのも事実。
糖質の場合
前述の記事でも触れたが、カロリーオフというのは、100mlあたり20kcal未満ならOKという表現。砂糖不使用の場合は、その名の通り、砂糖は使っていないけれど、他の甘味料は使ってOK。人工(合成)甘味料は結局、糖類に含まれるので、糖質制限と考えている人は注意した方がよい。
糖質制限、というのは一般的な使い方がどういう意味なのか、いまだによく分からないけれど、糖質制限ならば人工甘味料も糖質に入るので、代用レシピで見かける【糖質制限】レシピ、や「ダイエット中にオススメ」とか、意味が違うような気がする…。
また、人工甘味料を常用していると、糖代謝や腸内細菌叢に影響が出、ダイエットのつもりが甘味に鈍麻となり、より食べてしまうなど、注意が必要。
脳を騙しているので、やはり身体にはよくないと個人的に思う…。甘さを求めるなら、普通の砂糖(出来れば白砂糖ではなく)を減らして甘さ控えめにしたり、素材の甘味を引き出したが健康的かと。
ラカント
羅漢果という果実から得られる甘味料。炭水化物は表示されているのにエネルギーが0という。血糖値をあげない、ということでエネルギーは0らしい。不思議な果実があるのですね。
調味料の場合
先日実感したのは、お酢。自宅では米酢を使っているので、餃子やチヂミなどの時も米酢。いつもツンとしている笑
ところが、優しいツンとしない系のお酢でいただいた餃子。なんとも締まりのないお味で、別の意味で印象的だった。
米酢や一般的な穀物酢の原材料は、
- 米もしくは穀物
- アルコール
以上。
一方、ツーンとした匂いが苦手、という人もいるかもしれないが、ツンとしない系の優しいお酢の場合。
2社の製品の原材料は
- 果糖ブドウ糖液糖
- 醸造酢
- 柑橘果汁
- 砂糖
- 酸味料
- 調味料
といった感じ。順序も重要で、トップ2つは前後するものもあるけれど、基本的にツートップ。
これでまろやかになるのだけれど、まろやかになったことで得る余分のエネルギーや調味料も多い。それこそ、糖質制限の人は気をつけなければならない。特に液体は吸収しやすく、砂糖よりも多く含まれている果糖ブドウ糖液糖はエネルギーのパンチも強い。
飲み物:ビールの場合
ビールで言えば糖質オフといった、新ジャンルのアルコールがイメージしやすい。
新ジャンル系は麦芽以外のお酒を組み合わせているので、選び方は好み。目的は酒税を安くすることなので、お値段オフでも糖質オフではない。
一方、ビールテイスト系飲料は、着色料と甘味料が必ず入っている。
しかし、ゼロを謳う商品の原材料と成分表示をみると、不思議なことに、原材料には糖類と表示されているが、カロリーから炭水化物まで全てゼロと表記されている。とあるゼロ飲料の中身は以下の表示。
- エネルギー(100mlあたり) 0kcal
- たんぱく質(100mlあたり) 0g
- 脂質(100mlあたり) 0g
- 炭水化物(100mlあたり) 0g/糖類(100mlあたり) 0g/食物繊維(100mlあたり) 0-0.1g
- 食塩相当量(100mlあたり) 0-0.02g
- プリン体(100mlあたり) 0mg
もうお分かりだろうか、(100mlあたり)が味噌。
100mlのうち5kcal/0.5g未満はゼロと表記してOKとなっている。極端に言えば、0.4g/100mlでもゼロでいいので、1缶350mlには0.4×3.5=1.4gの栄養素が入る可能性もある。エネルギーで換算すると、たんぱく質と炭水化物は4kcal/g、脂質は9kcal/gなので、23.8kcalは最大で入る。
ほぼゼロに違いないけれど、全くゼロではないということ。
なぜビールに似せるかを見ていると、パッケージを寄せているというのもあるそうだ笑
メーカーはビールではないため「ビール」という名称を使うことはないが、基本的にビールの缶と類似のデザインであり、「泡」や「麦」や「ホップ」などの語や図案を配置したり商品名に用いることで、購入者が(勝手に)ビールを想起するように配慮されている。
Wikipediaより
だからか、ビールをイメージして飲むとあまり美味しく感じない。どうせなら、パッケージを変えて別のお酒にしたら…売り上げは下がるのだろうか。先入観で飲んでしまうと、よくない。
飲み物:水?の場合
ビールと同じく、水でも同様のことがある。
フレーバー系の水には、水に次いで糖類や香料、保存料が入っている。こちらの成分表示も100mlあたり。
- エネルギー19kcal
- たんぱく質0g
- 脂質0g
- 炭水化物4.8g
- 食塩相当量0.07g
炭水化物は流石に糖類なので、ペットボトル1本では4.8×5.55(ml)=26.64gの炭水化物。そして26.64g×4kcal=106.56kcalとなる。
よく換算される角砂糖でいうと、1個が3-4g、11-16kcalと言われているので、こちらのフレーバー水は約6.5-10個分。
カロリーでは大したことない?(飲み物なので結構なものだけど)ように見えても、イメージすると…。
このスプーン1杯くらいが、 「お水」に入っている。
脂質の場合
バターとマーガリン。これは長く議論されているけれど、やはりトランス脂肪酸は見逃せない。
つまるところ、コレステロールの善玉を減らし、悪玉を増やすことで冠動脈疾患などの成人病を引き起こすと懸念されている。
原材料は植物油脂だからヘルシーで安いというイメージだが、固まりにくい植物油脂を固めるために水素を添加することでトランス脂肪酸を副産物として産んでしまう。
日本で規制されていないのは、食習慣で過剰摂取することがないから、とされているようだけど、欧米化した現代の食事にはもう通用しなさそうな気もするけれど…。
何事もバランス
ヘルシー嗜好は決して悪いことではないけれど、何を目的にヘルシーにするのか、明確にするとより気をつけるポイントも見つけやすいと思われる。
基本的に偏りなく、腹八分で過ごせれば、基本的な食材でまかなえるので、自分の生活に合わせて良いものを選びたい。今回記事を書くきっかけになったのは、人工甘味料疲れの方の記事を見たから。
不自然なことは長続きしないので、何事もバランス。
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