退職記念のアルバム制作
前職場のトップが退職をすることになり、恒例のアルバム係を申し出る。今回もデジタルスクラップブックを制作する予定。というのも、アナログでは手間と時間が膨大にかかる。
- 毎度写真をプリントアウトして、切って貼っての作業
- レイアウトの余白にマスキングテープやシールを切って貼っての作業
- メッセージカードをうまいこと入れていく
- メッセージカードを複数の人に依頼して完成しないと配置できない
- よくある寄せ書きアルバムなので個性は少ないかもしれない
というコストは低くても、手間とクオリティに難点がある。
一方、デジタルであれば、1人で大変だけど作業の効率はよいし、画面上で操作できるのはとても簡単。また、素材の準備も、マスキングテープやシールを揃えなくても、フリーの素材など色々配置できるので、より華やかになる。(当時はまだ印刷などの知識が浅かったので、データの不備や製本で大変。。夜な夜な制作していたのも、良い経験となった。)
以前作成したのは、ご本人の趣味などに合わせて背景を作成。Perfumeのジャケットは真似るだけでも、当時はフォント探しから勉強になった。
今回は、印刷知識と技術が大幅にレベルアップした今、そしてトップの退職に相応しい高級感のあるものを制作するための情報収集。
ハードカバー(上製本)の布張り
まず、イメージしたのは、
- 卒業アルバムなどのような、
- 中面は厚紙、
- 表紙はハードカバーかつ布張り、
- 加えて箔押し、
- さらにフラットな製本。
ただ、これを個人で1冊を制作するのは、コスト面でとてもハードルが高い。
ハードカバー+布+箔押しのコスト
久々に検索難民。なかなか1冊と言うところがない。数あるうち、見積もりも簡単に出来たのは3社。
いずれも20,000〜30,000円台。当たり前といえば当たり前だけど、結構かかる。
特に箔押しは、型を作らなくてはならないので、より、お高くなってしまう。3社を比較しても同程度なので、このあたりが1冊の相場と思われる。
でも需要があると思うので、例えば箔はシルクスクリーンとかにして、デジタルを組み合わせられるとコストが下がって、より制作しやすいだろうなーと、今だから分かる。
一つ気になるのは、お高い一方、フルフラットに開く製本ではないことと、中面の紙がアルバムくらいの厚紙ではないところもある。中面の紙は厚紙必須。装丁はバッチリだけど、中面の希望が残念ながら叶わず。
一方、ここまでこだわって作るには、完全データが必要なわけで、アプリなどから簡単に作る人向けではなく、需要と供給がマッチしないのだろう。。。
アプリで簡単に作れる系は、写真を配置していくだけなので、文字のレイアウトなど、簡単ゆえに選ぶ・作り込むことは出来ない。
なかなか難しい。(できるのかもしれないけれど、専用ソフトのダウンロードなどが必要で、…面倒臭い。)
合紙製本、手作りで布+箔押し
考え方を変えて、布と箔押しが難点ならば、布を自分で貼り付け、箔押しも自分でできないかという方向へ。
まず、合紙製本など、フルフラットかつ厚紙の製本だけを発注するという考えで、以下の2社が候補。
保護できるよう、カバーがつくのもいいなぁ、と思う。先程の布張り箔押しと比べればずっとお得、中面の希望が叶う。装丁は自分で。
自分のポートフォリオの時も、散々探したけれど、やはり布張りでフルフラットの製本は、未だ無いようだ。
ただ、よくよく調べてみると、さすが、プリントパックさん。一番お安かった。そして、意外にも、無線綴じでもフルフラットに開くタイプだった。幅広いのにかゆいところにも届く。やはり普段使い慣れているので、データ作りもしやすい。
自作箔押しはマッキーかスタンピングリーフで
箔押しについては、マッキーかスタンピングリーフ+糊で試してみようと模索中。
スタンピングリーフは、以前年賀状で箔押ししたものの、布で出来るかはやってみないと分からない。
何事も経験になる。
マッキーにしても、スタンピングリーフにしても、共通して型紙が必要。マッキーなら塗るため、スタンピングリーフなら糊シートをカットするため。 なので、普通の箔押しと同様、細かい模様はきついし、不可能。この結果は別記事にまとめ。ただ、方向性は見えてきた。
印刷屋さん探しと費用、作り方検索で時間がかかってしまった。時間もないときのプリントパックさんは助かる。
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