• デジタルスクラップブック4|箔押しを自作

    2021/09/19
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  • 手作業で箔押し風の装丁にしたい

    箔押しには型を作るため、1冊だけではコストが非常にかかる。そこで、自分で箔押しをするならどんな方法があるかを検索してみた。

    1. 油性マーカー
    2. スタンピングリーフ

    この2択のよう。

    一応今後のために両方試してみた。

    マッキーペイントマーカー

    マーカーはなかなか評判が良いらしい。金銀両方購入も、今回はゴールドで検証。


    確かに雰囲気もあり、良い感じ。また、ペンなので描くように使えるのはいいかもしれない。

    Gold_macky2

     

    ただ、今回のようなかなり薄手の凹凸のある布(ジョーゼット)に描く場合は工夫が必要。繊維との相性がある。

    Gold_macky1

     

    「描く」ように滑らせると、引っ掛かり、インクが飛び散ったり、思わぬところにペン先が動いてしまう。

    Gold_macky3

     

    そこで、点描で叩くようにすると、雰囲気も増してよかった。

    Gold_macky4

     

    塗りむらもあるので、二重にたたくとよい仕上がり。ただ、細いラインは手書き感が出てしまい、スキルアップが必要そう。小さい文字はペンの細さの限界もあるので大きくして再挑戦。(下図上が2回目。)

    Gold_macky5

    スタンピングリーフ

    スタンピングリーフは、熱を利用し、レーザープリントのトナーまたは、専用糊を溶かして箔を圧着する。今回は布なので、初めて専用糊で挑戦。

    Stamping-leaf1


    ただ、いきなり困ったのは、文字の通りに糊をつけなければならないこと。まず爪楊枝でやってみたものの、予想通りに美しくない。(下図上)

    Stamping-leaf3

     

    一方ステンシルのように、型抜きをしてみたものの、すでに実用的でないし小さい文字は無理。また、OやAなど、中の型が浮いてしまうようなものはズレるので、多分やらない方がいい。

    Stamping-leaf2

     

    塗りたては白く、乾燥すると透明になる。乾燥して透明になっても、少しベタつくので他のものがつかないよう注意が必要。

     

    そして箔のシートを載せてアイロンをしてみると、なんと、全然違う!

    Stamping-leaf4

    Stamping-leaf5

     

    黄金の輝きは、やはり油性マーカーとは明らかに違うので、スタンピングリーフの圧勝。

    マッキーだけ見れば、それなりに見えるし、綺麗に描ける。ただ、黄金の輝きと比べてしまうと「箔」感はスタンピングリーフ。ただし、描きにくい。

     

    あとは、どうやってうまく文字を糊でなぞるかが問題。考えたところ、スポイトがベストな気がして、オイラーという、自転車のケアに使う道具があるらしい。100円均一にはなかったので、ネットで購入。

    Stamping-leaf7

     


    スタンピング専用糊はオイラーやスポイトで

    説明通りに水で薄めてオイラーに入れたものの、結構水っぽく、布に載せても染み渡ってしまい、文字の形も保てず。

    Stamping-leaf8

    Stamping-leaf12

     

    その後のアイロンも全然くっつかない。白くもならないので、糊として機能できなかった。

    Stamping-leaf10

     

    なので、専用糊は薄めずに使用。ただ、結構細いので、押し出すのに苦労する。とても手が疲れる。

    Stamping-leaf6

     

    しっかり箔付けするため、二重でしっかり白くなるよう厚盛りにしてみた。慣れてくると細い文字もなんとかいけるも、ボトルの中で糊が固まってくるのか、とても手が疲れる。

    Stamping-leaf11

    自作の箔押し完成

    完成は以下の通り。まだ不慣れなところもあるので完成度は低いけれど、なかなか。

    Stamping-leaf13

     

    截金という技術があるので、細い文字も不可能ではないにせよ、個人の範囲で出来る布の箔押しは、これが限度のような気がする。

     

    ご本人用にすでに贈ったものはマッキーだったけど、その後注文いただき再作成したものは、時間制約もなくスタンピングリーフで作ったため、より良くできてしまった。この後装丁の工程へ進む。

     

     

    ちなみに、楽に出来ないかと、紙(トナー)の上に布を敷き、箔をアイロンで当てても、全くつきませんでした。

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