• スツールが疲れるメカニズム

    2020/09/20
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  • デスクワークには不向き

    クッションを良いものにしたけれど、最近気になる座位での疲れ。

    Seat cushion10

    正直な感想、スツールで長時間のデスクワークは疲れる。じゃあ普通の椅子にしようと変えてみたものの、実は少し高めなのでこちらも疲れる。

    Seat cushion3

    いい加減、この疲れやすい状況をきちんと解消しようと検証。涼しくなってきたので、お尻の蒸れや痛みなどは気にならないため、どちらに座ってもよいのだけれど、どちらに座っても疲れる。

     

    疲れるのは、肩甲帯から頚部(首)。毎度起立筋など、肩甲骨周囲の筋肉に疲労を感じ、肩こりなどはないけれど、無意識にフォームローラーを頻繁に使うほどに、疲れが溜まっている。

    スツールの問題点

    スツール、現在は無印さんのものを使用中。



    ボックスには何の罪もないし、ボックスとしては踏み台にもなるし優秀。ただ、デスクワークなどの用法しては、正直なところ、高さが低い。机は元々使用していた机が68cm、今回CLASさんでレンタルした机は70cmとどちらも一般的な高さ。スツールが低いので、体幹だけ背伸びをする感じを無意識でやっていたために疲労が蓄積。PCの位置のせいか、などと考えてみたけれど、単純に椅子が低い。

     

    今回、改めて机や椅子の高さを確認。

    もちろん、目安だけれど、十分参考になる。

    スツールは高さ37cmでクッションを置いても、39cmと低い。この数cmの違いが姿勢には大きな影響を与えるとしみじみ。

    クッションを積み重ねればいいかといえど、ゼロクッションの性能を活かせない。

     

    また、スツールは膝を90度以上に曲げることが難しいので、身体を支える部分がお尻に集中するため、痛いし疲れやすい。

    Posture7

    スツールに座ると、膝が曲がらないので、身体を支える部分(支持基底面)は斜線の部分。体幹(胴体)部分は全てオレンジだけれど、基本的に骨で支えるために坐骨に圧が集中するので、お尻が痛くなりやすい。緑の部分は脚の重さを支えるだけにしか貢献しないので、長時間体幹を支えることになる坐骨に圧が集中する。

    身体に不自由のある人は、痛くても身体を動かせないために床ずれになりやすい(本当に多かった)。昼夜逆転の対策としてよくある、車椅子に座りっぱなしもよろしくない。適切なポジショニングが必要。(病院の場合はそのために良い車椅子、もしくは良いクッション、もしくは良いポジショニングをリハ・病棟が行う連携や知識を対策として取り入れて欲しい。大きな流れを変えるのは難しい。)

    高い椅子の問題点

    椅子だと、スツールの問題点が解消される。

    Posture8

    踵が少し椅子の下に入り、膝が曲がるだけで、体幹を支えていたオレンジの面積が減る分、お尻の圧が軽減される。図で言う緑とオレンジの重複した、ネイビーの部分がオレンジの仕事をサポートする。さらに言えば、大腿二頭筋が緩む分、骨盤が前傾しやすくなることで、坐骨から大腿後面に荷重しやすくなる、ということもお尻の痛み軽減に貢献する。

     

    ただ、椅子が高い場合、お尻の痛みよりも首から背中の疲労・痛みにつながりやすい。

    Posture9

    足の裏がつかないので、足の裏で支えること自体が出来ない。そのため、太腿の裏で支えるとともに、筋肉や脂肪といった軟部組織で太腿が沈む(食い込む)。それにより、前屈み方向の回転がピンクの矢印のように生じることで、身体全体が前屈みになる。それを垂直に戻そうとして、頭を後に戻そうと水色の方向へ、背筋・脊柱起立筋などが通常以上に働くことになり、疲労・痛みにつながる。

     

    先程のリンク先のアドバイス通り、足下にそれなりの教科書をおいて高さを調節することで幾分よくなった。今更ながら、蓄積した嫌な感じがしたので、とりあえずの対策。まだ椅子の足は切らずに様子を見ることにする。

     

    そろそろテレワークを終えて会社に呼び戻されるが、会社の椅子の素晴らしさとありがたみもしみじみ感じる。デスクワークと言えど、集中できる環境づくりもとても大切。これが募って受診する状況になれば、立派な労災になってしまう。姿勢もあなどれない。

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