血圧を上げない動作
先日も久しぶりの偏頭痛のため、なんとか薬を回避しようと、血圧を上げない姿勢=中腰で過ごし、早く就寝。薬を使わずに改善したものの、中腰姿勢の間、「姿勢は結果なんだな」とズキズキしながら考える。
今回に関しては、血圧の上昇とともに波打つ痛みが走るので、なるべく血圧を上げないために、
- 立位にならない
- 頑張る動作をしない
- しゃがまない
- 体を冷やさない
- ゆっくり横になる
ことを気をつけた。普段、そんなことを気にしていないため、いざ血圧について考えてみると、ヒートショックだったり、基本的なところと、姿勢が大きく影響することに気づいた。
偏頭痛持ちの方のお役に立つと幸いです。
立位にならない
立位は横になっている臥位、座った姿勢の座位と比べて筋活動を多く伴うことと、高い位置にある頭部へ血流を届かせるために、血圧が他の姿勢より高くなる必要がある。これが出来ないと、失神や立ちくらみなどが起こる。
今回は入浴後から強くなったため、出来るだけ立ち上がらず中腰をキープ。
頑張る動作をしない
当たり前といえば当たり前で、入浴後だから掃除をしたい欲があっても、拭くだけにするとか、トイレで踏ん張らないとか、中腰だからといえど無理な姿勢で物をとろうとしないなど、いろんな場面で頑張らないようにする。
そんな時に化粧水のフタが外れるとか…。
今がんばらなくても、治ってからやればいいので、今は治すことに専念。
しゃがまない
しゃがむことは、下肢の筋収縮や血管の圧迫によって血圧が上昇することと、横になることと同じく、低い姿勢は血圧を下げる必要になるため、高い状態を引き起こすことになる。(ゆっくり横になるを参照)
体を冷やさない
ヒートショックと同じく、寒くなると熱の放出を防ぐために皮膚の血管が収縮し、血管抵抗が高くなるため血圧が高くなる。
湯冷めしないようにすることも大事。正直、今回は風邪症状もあったため、寒気で湯冷めどころではなかったが…。
ゆっくり横になる
臥位は姿勢の中で最も血圧が低い状態。立位・座位から臥位になると、その血圧は既に高い血圧なので、臥位になった途端に血圧が高い状態になる。相対的に高くなる、ということ。表現が難しいのでイラスト化してみる。
こんな感じで。なので、ゆっくり横になることを推奨するけれど、一刻も早く横になりたいがために、昨夜はズキズキとともに眠りにつく…。眠りながら痛みが引いていくのを感じつつ、同時に夜中に体温が上がり、完全に体内の細菌の攻防戦が激しく行われていたのも感じる。こんな時期の体調不良は、不安で仕方がない。間違いなく風邪だけど、不要に「コロナかも?」とか思っちゃう自分もいる。
姿勢は結果
中腰の姿勢は痛みを回避する姿勢。
例えばお腹が痛い時も、前屈みになる。
どこかが痛ければ、そこをさすったり、手を当てたりする。
つまり、原因があっての姿勢なので、姿勢を改善しようとして意味がない。中腰の姿勢の人に「腰が悪くなるから中腰にならない方がいいですよ」と言ったところで、「頭が痛いから血圧を上げないようにしてるのに」といった本当の原因のアプローチではないからだ。
西洋医学の基本は、原因追求なので、こういった考えが必要なのだけど、実際なかなか出来ないことが多いように感じた。
肩こりのひどい人に、「姿勢が悪いからですよ」と言って姿勢を直したところで、その姿勢になる原因があるわけで、
薬を飲まない人に「薬は飲まなきゃだめですよ」と言っても、飲み込みにくいから飲めない事情(嚥下障害など)があるわけで、
足が痺れている人に、「歳のせいですよ」と言って湿布や薬を出したところで、例えば動脈硬化などの血流障害によるものがあったりするわけで(これは流石にひどい例えだけど、、、、なくもないかも?)、
患者さんの声に耳を傾けつつ、プロなりの原因追及は忘れないようにしたい。
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