• リハビリテーション科の業績の出し方⑥療法士別

    2020/06/17
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  • 療法士別は個人の業績を出すことが出来る…

    個人の業績を出すことは出来ますが、取り扱いには注意が必要です。ただ、管理業務としては、なんとなく頑張っているとかではなく、数値で把握することも大切なので、業績管理として適切に扱いましょう(当たり前ですが)。

    個人の業績はタックさんの素晴らしいシステムによるお陰のようにも思います。というのは、今回の抽出は勤務管理のデータを併用するからです。個人の業績を出すには、出勤日数が必要となります。

     

    まず、統計システムから、該当月の両方士別統計を抽出します。

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    そして整頓するために別シートにセルを指定して抽出します(基本操作;リハビリ統計①記事参照)

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    実患者数は必要ないような気がしますが、一応参考に。患者数と単位数を該当するセルを指定して反映させます。オートフィルは、生データの非表示とショートカットを使えばできたと思います。

    そして、次に各療法士の出勤日数を勤務管理から抽出します。

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    これは、リハビリシステムタックさんの勤務管理で、csvデータを生成すると得られるものです。勤務管理は施設によって設定は異なりますが、勤務管理からエクセルデータを作る方法は同じです。月の合計出勤数だけこちらのシートに貼り付けます。

    勤務管理と統計データの名前順は基本的に同じ(設定順)に表示されるので、スタッフの増減がない限りずれることはありません。ただ、ずれていないか、もしくはスタッフの増減があった際は調整が必要なので、体裁を整えます。

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    先程のシートですが、名前を確認するためにE列に生データを反映させた名前を指定し、F列に勤務管理データの名前、G列に出勤日数の数値を貼り付けます。ここでE列とF列の名前に違いがないか確認をする必要があります。大変なのはここだけです。

    もしずれていた場合は、行を調整する必要があります(一番手間がかかる)。

     

    問題がなければ、H列に設定した自動計算で、月の平均単位数が算出されます。そして、年間のデータを整えます。

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    先程の自動計算で算出された「値」を該当月に貼り付けていきます。

    さらに、PT/OT/ST別はもちろんですが、管理職・時短者別や病棟別なども算出することが出来ます。タックさんの利用者管理システムでは、属性をつけることが出来るので、療法士別に加えて管理職(図では会議出席者)などを各スタッフに設定することで、統計の時にも役立ちます。

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    条件設定の平均計算方法を使えば、割と簡単です。最初の月を設定してオートフィルができたと思います。

    最後に年間の平均を出すことも出来ます。

     

    療法士別の業績は、勤務管理と統計データの名前の確認が一番大変ですが、それさえ問題なければ割と簡単に、かつ結構重要なデータを作成できます。

     

    個人の業績を把握できれば、病棟稼働率と比較して詳細な業績を算出できます。また、年間のデータを把握することで、季節ごとの変動や、目標単位数の設定(理想と現実の差が分かる=スタッフを増やすのか、維持するのかなど)、毎月の業績発表などが可能です。これによって人員配置の数を計算しました。それはまた次にまとめます。

     

    最後に言いたいのは、あくまで個人別の業績は「結果」です。結果を改善しようとしても、それ以上を求めればスタッフにストレスがかかるだけです。今回算出した結果は、現状のスタッフ数と環境で提供できる数字であるということです。

    つまり、これ以上に改善しようとするならば、スタッフを増やすなどの対応をしなければ数字を変えることはできません。やみくもに「業績が悪かった。来月はもっと単位をとるように」とか言ってしまっては、パワハラです笑。業績が悪かったなら、その原因を追求し、必要策を講じるのが管理業務なので、この数字をスタッフへ押し付けることは違うと思います。

     

    そういう意味で、個人別の業績は、考え方・使い方次第で管理職の信頼にも関わるので、取り扱いにはご注意ください。

     

    今回もお疲れ様でした。

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