• VRと医療

    2020/04/27
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  • 立体で学ぶ必要性

    久しく医療と関わっていないので、最先端はどうかとみていると、VRがかなり活用されているようだ。

    個人的に体験していないので、「(位置は)ずれないのかしら?」など、基本的なところが気になったけれど、立体での説明・学習・伝達ができるというのは、とても活気的で素晴らしい。

     

    解剖の勉強といえば、実際の献体で学ぶしかなく、それすらも出来ない学校は多いらしい。幸い母校では解剖学実習があったので、非常に勉強になったし、今でもよく覚えている。平面の教科書で予習して行ったけれど、実際どのような位置にあって、どういう関係で配置されているのか、実物を見ないと分からないことは多い。組織の感触なども。

     

    また、国家資格を得てからも、解剖の実習の必要性はあるのに日本では出来ない現状。必死になって探したけれど、結果、海外へ行くしかなかった。それはそれで楽しみになるのだけれど、結局タイミングが合わず行けなかった。

    また、理学療法士などリハビリスタッフは、運動を伴うため、静止している組織ではなく動いた筋肉の位置関係なども考慮したいけれど、腕がこれくらい上がった時、主に動く筋肉は分かっていても、他の筋肉や骨の動きがどういった位置に動いてくるか、想像でしかない。人の動き全てに解剖してスケッチしているわけもなく、実際の動作に連動して解析しても筋肉一つ一つまでの精度は、今の時代ではまだ出来ない。

    筋肉の電流をキャッチして活動具合をとらえるしか出来ない。

     

    個人的に、いつもいつも、タルるート君のメガネが解剖バージョンで欲しいと、何度思ったことか。筋や組織を透視できる眼力が欲しかったものだ。

    それが、VRではデータを取り込めば組織の位置を再現できるようになった。

    VRの利便性

    今後、さらに広まっていけば、まずは教育現場に活用され、立体的に講義ができ、今まで理解しにくかった運動学や解剖学の理解が進みやすくなる。(先生はそれを使いこなせないといけない)

    また、平面の教科書は参考程度に、実際VRやARで授業を進めたり、研究関係も積極的に解析に利用されるようになるのだろう。平面の図解も、今後はデータ化されて雑誌自体がオンラインになるかも?

    • 立体で理解が出来る
    • 情報を共有できるので理解も得られやすい
    • 「感覚」の理解が「数値化」されて、誰でも理解しやすくなる
    • 解剖や運動学の授業が効率化、スピードアップする
    • 侵襲が少ない研究が出来ることで、マウスなどではなく人体実験もしやすくなる

    メリットしかない…。デメリットがあるとして…

    • 運動など状況が変わる、スピードを必要とするもののVRはまだ難しそう
    • ディスプレイで眼精疲労笑

    くらいしか思いつかない。

     

    これを活用する、しないで、医療においても格差が広がるような気がする。ただ、今まで視覚化や伝達が難しかった、内臓や構造など、人のデータを見える化することで、患者さん・医療従事者ともに、誰でも理解が出来るようになることで、医療そのものがさらに躍進することは間違いない気がする。

     

    ゲームのイメージしかなかったけれど、今回を機に、医療への貢献が大きい技術革新だと気付かされた。

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