• アナムネと常識

    2020/06/28
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  • 病院の中の「常識」

    病院では個人情報を得るのに、基本的には医事課さんの基本情報と、看護師さんのアナムネが基準となる。

    それに加えて、リハならばリハなりの必要な情報をお伺いして収集する。医師も医師で確認するので、各方面の情報がカルテにまとまる(といっても診療録ごとになると、バラバラすることもある)。

     

    個人情報を当たり前のように取り扱う病院。それだけでも病院外から見るとちょっと異様だったのだな、と今気づく。

    家族歴から既往歴まで、時にはシビアな内容も、医療を提供するためには必要な情報。もちろん、取り扱いには重々注意するし、実際の患者さんと向き合うときにも、そういった情報を「全て把握してます」という態度で臨むわけでもない。

     

    人によっては、「そんなことまで知ってるの?」ということもあるし、「そんなことも知らないの?」ということもあるので、対応と情報の取り扱いは慎重に。そのさじ加減は結構難しい。特にリハビリ職種は、最初からそう言った内容を根掘り葉掘り聞くポジションでもない(リハビリは入院してから落ち着いて、実施されるもののため)。

     

    かといって、スポーツ歴や怪我の経歴、普段からあった違和感から生活の癖など、細かなことを把握する必要もあるため、情報収集は、新人さんの最初の壁となりやすい。それに加えて、巧みなコミュニケーション笑。するっと聞き出すって、結構経験が必要。

     

    とは言っても、病院であれば、ある程度いろいろ聞かれても「医療」に必要な想定とされるので、聞かれることに大して理解は得られる。ただ、一般の社会ではそう言った情報を得る機会はなく、コミュニケーションだけなので、情報収集は「非常識」かもしれない。

    一般社会の常識

    病院の外で働くことになると、人と接すると言えど、人の情報なく接するって結構難しいなと思ってしまった。それ自体が異様かもしれないけれど、人の情報を得て接することが日常になると、人の情報を得ないで接するのはとても配慮が必要に感じる。

     

    情報を得ての配慮と、情報を得ていないでの配慮。

    コミュニケーションにおいて、情報を得ることが目的ではないけれど、どこまで聞いていいものか、という線引きが難しい。

    結構プライベートな情報を扱い慣れてしまうと、聞くことにも配慮しつつ聞いてしまうので、それを一般社会に置き換えてはいけない。でも、結構気になったりする笑。

     

    腰が痛いとか、体調が優れないと言ったワードが飛び交うと、ついつい気になってしまう習性。カルテを頭の中で埋めていくイメージ・・・って、他の人はそんなことは気にならないのだろうか。確かに、思い返せば、人に色々聞いて「面接みたい」とよく言われたもんだ…。

     

    そういう意味で、畑が違えばそこに馴染む必要があるし、そこに固有の常識もある。

    業界を変えるというのは、そういう違いも知ることが出来て、勉強になる。

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