移行期の今は慎重に
確定申告をしようと色々昨年からすでに準備をしていたものの、2022年1月〜色々と変わり始めて、悔しかったり、まだだったり、発展途上中なので2022年現在の状況をまとめ。2022年の変更点は以下。
- 1月に改正電子帳簿保存法が施行
- e-Taxの確定申告ではふるさと納税などの書類は提出不要
- ふるさと納税の申告手続きの簡素化
- iPhoneがカードリーダーとして使えるようになった
- Macからe-Tax(WEB版)で確定申告→やよいは要注意
改正電子帳簿保存法が施行
結構びっくりしたのは、今まで帳簿をつけている方々が紙で保存していたということ。これを知るまでそういうことも知らなかったので、興味深い話だった。
2022年、e-taxも進んでマイナンバーカードを普及させている今、スキャンが始まったばかり!? 紙で保存、しかも7〜10年も。さらに、スキャンをするなら、事前に申請をしなくてはならない。…そんなにも進んでいないんだ、電子化。
ハンコ廃止とか、デジタル庁創設とか、そうもしないと進まないのは、根底にある紙文化なのでしょうか。
10年も事業の書類を保存してたら、大量にある方は保存のためのスペースも確保しなくちゃいけなくなる。無駄な経費がかかる。天災や紛失、盗難などリスクもあるものを10年も。。。よっぽど整頓しておかないと、いざ引っ張り出すにも時間がかかる量。。。繰り返しになるけれど、心底びっくりした。
テレワークの普及などの影響もあるようで、コロナの恩恵もあったみたい。
e-Taxの確定申告ではふるさと納税などの書類は提出不要
今回の確定申告で気づいたのは、ふるさと納税の書類を省略出来ること。
確定申告書作成コーナー/e-Taxソフトの場合
国税庁のe-Taxを使用すれば、あらゆる添付書類が不要。生命保険やふるさと納税などの書類を提出しなくてOKとなった。ただし、5年間保存は必要も、手間が減るので嬉しい。
この対応は平成20年(2008年)からあったそうで、以前は無駄に提出していたかもしれない。。。e-Taxが始まったのが平成16年(2004年)、そんな前から配慮されていたとは、もっと周知すればいいのに、もったいない。
会計ソフトの場合
会計ソフトを介しての申告は異なることが分かり、ここに辿り着くまで険しかった。あくまで提出不要と出来るのは、e-Taxを使用した場合で、ソフトによって対応が異なるのです。
今回はやよいの青色申告オンラインでまとめ終わったところ、「ふるさと納税の書類→郵送」を見る。え!e-taxで完結しないの!? という衝撃。電子申請とは?と考えてしまった。
先程の国税庁の省略出来る書類と比べて明らかに少ない。同じ「電子申請」であるのに、なぜ省略出来るものが違うかを調べてみたところ、会計ソフトはe-Taxに接続できるというだけで、同様のシステムではないから。
各会計ソフトからe-Taxへ接続し、その際提出が必要な証明書を添付できるかどうかはソフトによって対応が異なる。
2022年2月現在、Freeeとマネーフォワードクラウドは対応済み。これらは後述の、ふるさと納税の申告手続きの簡素化が開始になったことで、対応されたもよう。そういった対応の速さはやっぱりUIにあらわれている。。。
やよいは非対応。ならばイメージデータ(PDF)で追加で添付できないだろうか、と見てみるも、出来ない。省略出来るんだから、わざわざ提出しないでね、ということでしょう。
弥生会計・やよいのクラウド会計を使用している方で、ふるさと納税などを申告する場合、郵送するか、e-Taxソフトを使用して申告することになります。今回は諸事情により、e-Taxソフトを使用したけれど、上昇収集が大変だった。。また、会計ソフトについて考えるきっかけになった。。
ふるさと納税の申告手続きの簡素化
令和3年分の確定申告からできるようになった、ふるさと納税の領収書の電子申請。 これも2022年なの!というびっくり。デジタル庁とコロナの恩恵なのだろうか。これによって、前述の会計ソフトへの添付も可能になった。
前述の通り、e-Taxの利用では、すでに簡素化されているので、今回は新しい簡素化の話。
事業者による領収書の発行
多くのふるさと納税事業者は指定事業者になっていて、そこから発行された1年間のふるさと納税のまとめを、e-taxに添付することでOKとなったよう。
中には、マイナポータルと連携し、マイナポータルの私書箱に領収書を届けることで、自身で保存・管理せず確定申告がより簡単にできる。いろんな業者が絡んでて、動きがすごい。
いずれにせよ、事業者から発行できるので、寄付した自治体ごとの領収書の管理が不要になり、ペーパーレス。
自治体による領収書の発行
1月31日からマイナポータルの、ふるさと納税e-tax 連携サービスがスタートした。電子化の領収書を紐づけられるので、こちらは自治体の対応次第になるも、ペーパーレス。
個人的にはこちらがよい。というのも、ふるさと納税事業者は多く、都度、会員登録が必要になるので、まとまっている場合は問題ないも、事業者を複数利用する場合は、結局事業者の数だけ書類が必要になる。とはいえデータなので、紙よりはいいかもしれない。
2022年2月現在、自分が寄付した自治体は入っていなかったので、利用できず残念。
Yahoo!ショッピング経由のふるさと納税の領収書は発行できない
昨年のふるさと納税に限って、Yahoo!ショッピング経由を利用してしまったため、今回の恩恵が受けられず、e-Taxソフトを使用することになった。最近はYahoo!ショッピングとPayPayモール経済圏が中心のため、この電子化のタイミングと相性が悪かった。
PayPayによるポイント還元が高いので、Yahoo!ショッピングのふるさと納税を利用してみた。また、事業者による制限がなく選べるので、事業者の会員にならずに寄付ができてしまう。Yahoo!ショッピングを経由し、事業者が「販売者」となるので、さとふるや、ふるなび、といった複数の事業者を利用できるので、商品の選択肢も増える。今回はそれによるミス。
いつもはふるさとチョイスだったので、そちらで1本化しておけば、会員登録済みだし、領収書が発行できた。ところが、さとふるとふるなびでは対応が異なり、特にふるなびでは発行できなかった。
さとふるでは、Yahoo!のIDと連携することで出来るようです。
※Yahoo版さとふるやPayPayミニアプリでの寄付はさとふるサイトとの連携が必要です。
一方、ふるなびは会員登録し、ログインした状態が必須のため、おそらくYahoo!ショッピング経由では出来なさそう。(ふるなびにログインするページが見当たらない)
「寄附金控除に関する証明書」に記載されるのはログイン状態での寄附のみです。
事業者を複数利用する場合は、全ての自治体が領収書の電子化に対応してくれれば、前述のマイナポータルとの連携で済みそう。
事業者が1本に絞られている場合は、事業者発行の領収書でよさそう。
いずれも難しければ、e-Taxを使えば添付は不要なので、選択肢は広い。
iPhoneがカードリーダーとして使えるようになった
2021年秋、前回から2年経過し、やはりカードリーダーがないと確定申告が出来ないので、以前購入しておいたカードリーダーを試しに使ってみた。
コンパクトで収納も邪魔にならずによい感じ。
はるか先、M1でも使えるようにこちらを選択。現在のMacBook Proでももちろん問題なく使えた。
特に問題なく使える。ただ、MacのUSB-C問題。Windowsでも普及され始めているらしいも、これはこの先も続きそうな気がする。。アダプターと繋ぐので、この不安定さがあまり好きではないが、慎重に取り扱うしかない。
ペーパーレスのため、取説がついていないので、サイトから閲覧。同時にドライバーもインストールして使用可能となる。
と、準備しておいたのに、不要になってしまった、と思っていたら、巡り巡って必要だった。
前述の、会計ソフトから直接確定申告をすれば不要だったけれど、今回e-Tax(WEB版)を使用するため電子証明書ソフトのために必要だった。よかったのか悪かったのか…。ただ、これもスマートフォンだけで申請すれば不要だったかもしれないけれど、PCの会計ソフトを使い、e-Taxはスマホで、という確認も面倒だし、スマホの小さい画面で申請するのも疲れるので、仕方なく電子証明ソフトを使用。以前もやった作業をまたやることに…。このセットアップが面倒くさい。
結局、e-Taxソフトを使う限りはカードリーダーが必要。今回の手続きから、セキュリティの高さが分かり、会計ソフトとはそう言った面で異なる?ため、添付書類にも差があるのだろうと納得。ただ、結構な手間なので、会計ソフトは今回の対応のスピードの観点から、要検討。
Macからe-Tax(WEB版)で確定申告→やよいは要注意
いざWEB版を立ち上げるも、早速問題にぶつかる。
Macの第一言語が日本語でないと、進めないという。。
e-Taxの問題はこれだけ。あとは表示が少し遅れるくらいで問題なし。
作成した書類を取り込み、確認をしていると、書類を郵送しないためにe-Taxを使っていたのに、まさかの問題が。
やよいの青色申告で寄附金控除の書類や財産債務調書の郵送にチェックが入る→勘違い
これは単なる勘違いだったけれど、書類作成時のチェックボックスを空欄にしておけばよかっただけのこと。チェックボックスがあると、埋めなくちゃいけないという思い込みでした。
寄附金控除の提出省略にチェックを入れられない
ふるさと納税の書類を提出省略するために進めたe-Tax。ところが、やよいで作成したものは、サポートされていないのでチェックを入れられないため、必要なチェックができない。このまま提出しても問題ないかもしれないけれど、チェックマークの不備で色々問題になっても困る。これが、サポートされていない故の問題。。
このため、結局色々試したけれど、e-Taxを使用することになった。e-Taxは会計ソフトで作ったデータをアップロードして、電子署名をするだけなので、申請自体はとても簡単。電子署名のためのセットアップの方が大変だった。
今回は、Yahoo!ショッピングによるふるさと納税を利用したため、ふるさと納税の証明書が発行できないやり方が一番の問題だった。また、会計ソフトが対応していないと、会計ソフトから直接申告が出来ず、場合によっては郵送することになり、手間となる。今後、やよいさんが対応するかは現段階では不明なのと、マネーフォワードを比較使用して、会計ソフトを乗り換えることに。比較記事はまた別にまとめます。
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