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踵は消耗品
靴の踵は削れる、これはコンクリートの道を歩く限りどうしようもないこと。でも踵だけ削れた靴を捨てるのはもったいないので、踵が削れることに抗う術を考えてみる。
踵の床への接地は歩行の最初の動作。そこで摩擦は必ず起こり、正常な歩行でも起こるもの。そこからさらに引きずればより削れる。もしくは爪先から接地すると前が削れる。とにかく道を歩けば削れる。
ちなみに自分の靴の踵を見ると、歩き方の癖も分かる。極端な減り方だと、癖も強いので、歩き方を見直すきっかけにも。
一般論で言えば、
- 外側が減る→外股、歩く時につま先が外に向いている
- 内側が減る→内股、歩く時つま先が内側に向いている
- つま先が減る→踵立ちのように、つま先から地面に接地している
正常な歩行でも外側が減るので、左右対称にほどほどに減るのは問題なくとも、極端な減り方をしている場合は気になるところ。また、足の問題だけでなく、姿勢・股関節によって脚の使い方〜足の着き方は変わるので、一般論だけでの判断もしにくい。
姿勢・歩き方によって靴底の減りも異なるが、今回は靴の話なので、その対策を2つ。
- 靴をきちんと履く
- 踵を追加する
この2つしかないと思われる。ただ、前者の靴をきちんと履くのは寿命を延ばすだけであって、歩き方によっては変わらない可能性もあるので、きちんと歩ける上で、効果がある対策かと。
踵の削れ対策1|靴をきちんと履く
踵から靴が離れれば靴だけ先に床に擦れるので、削れる時間が多くなり、早く摩耗する。
そこで、靴と足を密着させるために、スニーカーや革靴など、紐のある靴なら、脱ぐ・履く時に緩める・締めるを毎回行う。つい面倒で、ずぼっと脱いだり、するっと履いたりすると、その度に紐が伸びて緩くなっていく。シンプルだけど、この積み重ねをするかどうかで、踵の摩耗は変わる。
靴紐でないタイプの場合は、靴下やインソールなどで調整するのみ。
ということで、基本的に足に合う靴を選ばないと歩き方にも影響するし、靴がすぐにだめになってしまうため、きちんとフィッティングして購入することも大事。
また左右で同じ大きさという人は少ないと思うので、自分の足の正確な大きさを知っておくことも必要。
自分の場合、左の方が0.5cm小さいので、左が早く削れやすい。特別対策はしてないけれど、靴紐はきちんと締めるようにしている。
踵の削れ対策2|踵を追加する
削れるならば足せばいい。ということで、ビルケンで学んだソールの修理。初めての修理でこれくらい。
気づいた時に塗り足すだけで踵が増せるので、こまめにやっておけば、大規模な修理とは無縁になる気がする。
ソールの多くは白・黒が多いので、靴に合わせて用意しておけば安心。ちなみに、上図はナチュラル:無色を使用したもの。ゴムっぽい薄い飴色になるので、靴に合わせた方がより自然。
また、踵の修理に出すと、大胆に削って継ぎ足すので、変な音がした時、踵の部分が剥がれやしないか、時々心配になる。しかも同じ柄ではないので、いかにも「継ぎ足し感」があって気になる。
以前修理に出してちょっと後悔した、スタンスミスの踵。
今回の継ぎ足し方法は、手軽でリスクが少ないと感じた。
気に入った靴は可能な限り長く愛用したい。
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