新しい感覚に衝撃
共感覚という言葉は専門学校で勉強したので、「不思議な感覚があるもんだなー」という程度に認識していた。想像しても分かるものではないので、こればかりは知識でしかなかった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/共感覚
ただ、先日、食後のデザートで初体験。
その時、手作りのゴマのブランマンジェをいただいた時、ゾゾーっと歯に木のアイス棒を擦り付けるような感覚に見舞われ、口が固まった。
多分、お味は美味しい、濃厚なゴマだったと思われるが、自分の中の感覚の回路が、
「濃厚なゴマ」→「アイスの木の棒の味」→「木の棒で歯が擦られている感じ」
が一瞬に築かれてしまい、舌で味をキャッチすると、口を動かしていないのに歯が擦られる感覚になった。
頑張って食べてみようとするも、歯に木の棒を擦られるイヤーな感じなものだから、食べられない。申し訳ないけれど、それ以上いただけず。決してお味の問題ではなく、自分の脳の感覚神経の回路が、完全なる再現をしてくれるものだから、理性などでも防ぎようがない。
こんな体験はしたことがなかったので、しばし呆然。ただ、何せ歯を擦るような刺激を感じるので、すごい嫌な感覚。
味覚→触覚?=共感覚??
その時は気づかなかったけれど、味覚から触覚と言えるものか、実際には擦っていないけれど、擦られている感覚。つまり、味覚刺激が別の感覚を刺激するというのは共感覚なのではないか、と後々気づく。定義としては合っている気もする。
ただ、口の中という近い刺激なので、厳密には違うかもしれないけれど、同じく食べた人も「確かにアイスの棒の味がするけど、他には感じなかった」とのことなので、個人的な体験だったり、トラウマとして想起されたのかもしれない。
でも、アイスの棒を歯に擦り付けるということは、小さいことでもしていなかったので、どういうエラーだったのだろうと不思議。
かなり特殊で、今までも体験したことがなかったゆえ、今後も弊害になることはないけれど、こんな体験もするんだと、人体の不思議を味わえて面白かった。
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