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イヤホンによる耳のかゆみは外耳湿疹・外耳炎の可能性が高いそうです
ここ数年、イヤホンによる外耳炎の記事をよく見かけるようになりました。この記事を書いた時は、2020年だったのですが、イヤホンによる耳のかゆみは結構多い症状のようです。イヤホンでかゆい場合、基本的にチップを変更しても根本原因の「イヤホンの使用」を止めない限り、症状が良くならないこともありますので、違和感を感じたら早めの受診をお勧めします。
2020年から痒くなった記事で、イヤホンチップを変更した内容をまとめましたが、最終的には耳鼻科での治療により改善しました。また、それ以降ほとんどイヤホンはせず、会社でヘッドホンをする程度で、使用頻度の減少と耳を塞がないタイプへの変更が一番よろしいかと思います。
以降、イヤホンチップを変更してみたレビューとなります。(あまり参考にはならないかもしれません…)
気のせいではなくイヤホンのせい
冬頃から、耳が強烈にかゆくなり、引っ掻いたうんぬん問わず、浸出液、いわゆる耳垂れが出てくるようになった、2020。
夏〜秋は季節的に汗をかいたりして、イヤホンによって湿度が上がったり・刺激になったりと、環境が要因だと思っていました。ところが、春になって、またひどい症状に。もしや、とイヤホンをしない日を作ると、少し改善するため、イヤホンによる刺激と思われました。
ひどいと、夜のうちに綿棒で拭いておいて、朝には耳の入口で固まったものの、中では液体がいるような状況。
そんな時にイヤホンをとても入れられないので、しばしヘッドホンで回避。これからの季節にヘッドホンは暑くなり、きつい。そこで、イヤーピースを検討することに。
イヤホンチップの素材
AirPods Proはシリコーン素材のよう。イヤホンで耳が痒くなる人は多いようで、アレルギーとも言われているようです。
元々アトピー体質なので、これも気をつけなくちゃいけないんだなと学びました。ただ、シリコーン(シリコンは元素で、化合物はシリコーン。)素材といってもさまざま。
以前使っていた、ZERO AUDIOやSONYのイヤホンはそんなことはなかったのです。
シリコーン以外にはウレタンや、シリコーンの混合具合や使用レベルなどで異なるようです。
アルコールのような感じでしょうか…消毒用のアルコールから、飲用のアルコールみたいな。。。いやワセリンの感じか。。
シリコーンを使った身の回りの製品
他にも気をつけたほうがいいのかも、と考えをめぐらせてみて、たまに使うコンタクトもそういえばシリコーン。
とはいえ、目に入れるレベルのシリコーン素材はおそらくハイレベルであることと、コンタクトで何か症状が出たことはないので、とりあえず問題はなさそうです。
他にも義足のライナーや、欠損した部分を補うものも、シリコンが多いので、密着し続けるとかぶれるのはもちろんだけれど、医療素材でも使われるので、割と肌に刺激は少ないはず…。
他に、ノンシリコンシャンプー、今回のことを考えれば気をつけたほうが、と思いつつもシャンプーは流して肌に滞在するものではないので、影響は少ないような気もします。これといった記事がないので、想像の範囲です。
シリコーンバンド。人気のスマートウォッチは常時、というかイヤホン以上に装着時間が長いので、イヤホンでかぶれる人はそれ以上の確率なのではないでしょうか(持ってないので検証できませんが)。
結構色々なものに使われているけれど、基本的に肌に直接触れるものを考えると、上記に挙げたものくらいでした。
道具の素材にも注意が必要そうです。
SpinFitを実際に使ってみた→自分にはイマイチでした
熱で変化する素材のものも気になりましたが、お値段と、Amazonレビューと、何より目的がフィット感ではなく、あくまでかゆみ対策の「素材」なので、とりあえず別のものを選択。ノイキャン性能が下がろうと、デザイン・色が選べないだろうと、何より耳に入れられる素材でないと困るので、とにかく素材重視。
イヤホンをしばらく禁止していた効果もあり、2〜3日で耳は改善。思った以上の回復に、原因も特定された感じです。そしてウキウキAmazonさんを待ちます。
今回は純正にないややMより大きめのMLを注文しました。
ベースのパーツと、実際のイヤーピースが2つ。装着は簡単でした。耳の角度にフィットすると表現されていましたが、ジョイントになっているわけでもなく、そんなに可動性はなさそうです。
ケースへの収まりももちろん、問題なく、充電も出来ています。
装着してみると、なんか浅い…。純正ピースと比べると、奥行きが足りない感じでした。実際には1mmくらいの見た目ですが、意外とフィット感はしっかりと異なります。
一応フィット感もテスト。角度によって「イマイチ」と言われるので、入れる具合でgoodとなります。
音質は正直よくわからず、個人的にはそんなに気にならないです。
肝心の肌への刺激は、いいように感じて1ヶ月使用してみたものの、気のせいではなくやっぱり痒い。耳垂れほどではないけれど、かゆくて引っ掻いたり、引っ掻かなくても耳垂れたりと、AirPods純正よりひどくないくらいでした。(後述しますが、この時点で耳が万全ではなかったので、中途半端な検証でした。)
その後純正に戻してみたものの、平均して6分するとかゆくなってくるので、やっぱりダメ。
COMPLYを実際に使ってみた→よかった(気がする)
最後の最後、シリコン素材を諦め、同じような症状のレビューもあったウレタンのものを購入。
他に色がグレーで、デザインが良く、お手頃価格のものもありましたが、今回は失敗を避けたいので、どこぞの分からないものよりも定番で評価の高いメーカーのものを注文しました。
SMLサイズがあるので、使用状況で変更できるのも良きポイント。
上から見た大きさ。
高さは若干異なるのか、ほとんど同じに見えます。
裏面の大きさ。耳垢ガードもあるので安心です。大きさといっても、ウレタンの厚みが違うようです。
純正のチップと比較。同じMサイズより大きく見えるも、使用時は潰してから耳に入れることと、シリコーンのはまり具合とは異なるので、使ってみて合わせていく方が良さそうです。
イヤーチップのテストは問題なし。充電ケースにも問題なく収まります。何より、痒くないので嬉しい。
イヤーチップでお悩みの人は結構いらっしゃるようです。先日イヤーチップ汚いよ、といった記事もありましたが、自身の使い方は、iPhoneや腕時計やイヤホンを、帰った時にアルコールで拭いているので、そういった原因でもなく、単純にシリコーンが合わなかったと思われます。
なんか、こういった記事はよく見るけど、便座=一番汚染されている、というのはいつから始まったのでしょう。。
(テレ朝の記事が削除され、こちらをリンク。出典元が以前色々あったところで、半信半疑。)
原因はさまざまで、耳が痒くて困っている人は、結構いるらしいです。
イヤーチップまとめ
同じシリコーン素材でも変化は感じられたので、シリコーンの質を変えてみるのは一つの選択肢となりそうです。
それでもダメなら、シリコーンを辞めて、素材を変更するといいかもしれません。
それでもダメなら、肌との接触は避けるために、ヘッドホンタイプか、耳に接触しないタイプのものがいいかもしれません。
まず最初の切り替えの一歩として、ウレタンチップを試してみてはいかがでしょう。耳がかゆくてお悩みの方の参考になれば幸いです。
その後の経過|きちんと治療
使って1ヶ月ほど経過。イヤホン自体の使用頻度が減っていることもあり、イヤホンのせいでなく、引っ掻いてしまったりと不安定でした。ただ、イヤホン後に痒くなるとか、使用中の不調はありませんでした。
COMPLYは、色が黒いので、やはり耳垢がくっついて使用後の見栄えはよろしくないため、適宜清掃は必要です。また、内側に普通の綿棒は入らないので、細いタイプか、外して耳垢ガード側から拭いて吹き飛ばして綺麗にする必要があります。
スポンジをぎゅっと潰して使用していても、まだ1ヶ月ということもあって特別ヘタれることもないです。
最近気になるのは、掃除によってボロボロになるような予感がし始めました。(2021年8月22日現在)
また、耳垂れとかゆみは結局イヤホンをあれこれ変更してみても、一回悪化したものが完治されていなかったためか、急に悪化。痒いのもそうですが、耳垢と塊がガサゴソ存在することも気になって、清掃しすぎてたようです。
8月中旬、寝耳に水で、起床時に滴るほどだったので、薬で治さないとダメだと思い、さすがに受診。外耳炎でした。
抗菌薬と、どうしても痒い時用のステロイドも一緒に出してもらいました。
2〜3週間、耳のお触り禁止。イヤホンを尋ねると、骨伝導をおすすめされた(思わず笑ってしまい、確かにその通りなのと、禁止でなく別での提案が面白かった)。「痒いときは他のことを考えてください」と言われたものの、かゆみの我慢は、神経学的にも結構大変なことです。薬を使えば容易に治ると思ったものの、結構かゆい。ひどいと寝ているときに掻いていたので、自分でも驚きでした。。お守りのステロイドも、うまく活用しないと、なかなかしんどいです。。
ということで、しばしイヤホン禁止の生活。完治して、もう一回SpinFitから検証し直したいです。
痒みが治らない人は、一度、しっかり治療をおすすめします。
今回、イヤホンで発症したと思われましたが、一度発症して中途半端にイヤホンを変えるより、まず耳をノーマルな状態にしてから検証しないと、今回のように、長いイヤホンの旅になるので、まず治療しましょう。
1年経過後
2022年も夏前後、イヤホンの使用時間は激減したものの、ちょっとイヤホンを使用してもかゆくなってしまい、季節と素材が合っていないようでした。
屋外で音楽を聴く頻度も減り、ほぼ室内で1時間ほどの使用でもかゆくなるので、
- 夏前後の季節
- イヤホン
の条件を避けるよう学びました。結局ヘッドホンでほとんど過ごしております。
薬も今年は夏休みとの関係で、別の耳鼻科を受診したら、軽いステロイド剤の塗るタイプを処方していただき、点耳薬より簡単で減りも遅いので便利。
イヤホンは関係なく、夏に痒くなってきたので、体調や加齢もあるかもしれません…。
今は耳に入れないタイプのものもあるので、骨伝導でなくても選択肢は色々ある時代なので、必要に応じて考えてみたいです。
2年後
ほぼイヤホンを使用しなくなり、聴く時はヘッドホンを使用しています。ただ、夏の屋外などでは使用していませんが、多分ヘッドホンでも密閉・密着で人によっては痒くなるような気もします。(そもそも暑いので使用しませんが…)
イヤホンの出番が減って勿体無いですが、夏場は使用しないほうがいい気がします。
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