ブラシ・グラデ周りが白くなる
しぶきなど、ブラシ周りが白くなる件。K100%の黒背景上で如実に白くなり、リッチブラックだと綺麗になる。何回かそういったことにぶつかり、なぜ白くなるのかが分からず、数週間。
問題点を整理すると、ブラシの周り=グラデのかかった網点の集合体。グラデも同じく、透明度0%へ向かう網点で、その部分がぼんやり白くなるということ。
それが、CMYKモードのK100%の黒の上で白くなる現象。下図のリッチブラックだと目立たない。
印刷=黒は100%という頭が、少し前は強かったが、リッチブラックの印刷も可能と分かり、印刷する時は背景の黒を変えればよいということは分かった。ただ、なぜ墨/K100%だと白くなるんでしょうか?
ちなみに、RGBモードならどちらも問題ない。そもそもRGBでK100%の背景はまず、ないと思われる。
リッチブラックも同じく。
余談ですが、オブジェクトをRGBのまま、スマートオブジェクトとしてCMYKに配置が出来る。画像で言えば、元画像をスマートオブジェクトにして配置すると、カラーモードがCMYKのデータへ非破壊で配置できて便利なことも。
RGBが中にあるなんて!と思ったけれど、CMYKモードに配置すると、CMYKに変換される。
似たような質問があった。
ただ、調整レイヤーをRGBのデータ内で行なって、CMYKに配置すると、必ず色が変わるので、調整はCMYKのデータ上で行った方がよい。
スマートオブジェクトはどこまでも入れ子に出来るらしい。ただ、重たくなる。
話は戻り、K100%はブラシなどのCMYと版が違うので、Kの上に別の版が来るとノックアウトされて白くなる。
https://www.vanfu.co.jp/sp/yougo/page.php?w=ヌキ、ノックアウト
なので、文字などは線を太らせるなどの方法もあるらしい。
さらに、掛け合わせのグラデでもそういうことが起こるらしい。
ということは、やはり網点の部分が背景との干渉が起こるのだなと気づき始めた。
そしてまさにの質問。今回は知恵袋が大変参考になった。
そして、ベストじゃないアンサーで、ブラックノックアウトを知る。
網点があれば、K100%ならヌキになるので、薄い網点がその上に乗れば、限りなく白く見えるということ。
ということは、ブラシの周りのぼんやり見える白い部分は、肉眼では見えない網点があり、それがK100%の上でヌキとして白く見えるということか。
先程の回答にもあったとおりに、今回はPhotoshopだけど、イラレはそこまで表現してくれて偉い、というか驚き。製作側のWYSIWYGとは違うけど、出力寄りのWYSIWYG。すごー。
ということで、黒背景の上にブラシや飛沫やグラデなど、網点を配置する時は背景はリッチブラックにすべし。
もしくは、知恵袋の回答や、印刷所さんの工夫にあるように、もう一つグラデを追加して綺麗に見えるようにするなどの工夫が必要となる。そういった表現はあまりないけど、自分でやるならリッチブラックが手っ取り早いように見える。
まとめ
CMYKでは版が違うとノックアウトが起こる。今回は黒で目立ったけれど、版が違う部分では今回のようなことが起こる。CMYKだからこそ起こる問題で、AdobeさんのWYSIWYG表示が鮮明に現れた結果でした。すごいなぁ。
きちんと理解出来た気がする。ここまで分からないと、いざ背景に飛沫!という時、白ボケの対処に悩みそうなので、コツコツ解決していきたい。
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