営業さんはありがたい
入社した会社には制作の人と営業の人がおり、主にお客さんとのやりとりは営業さん。新規の案件や印刷所とのやりとり、見積もりから校正など、マルチに働かれており、毎度すごいなぁと感心。
他の制作会社でいるのかは不明だけど、いるととてもありがたいのだと感じたのは、個人の仕事のこと。
知人の仕事のお手伝いで、デザイン制作についてはお客さんというより旧知の仲なのでやりとりはしやすいけれど、印刷会社を探したり、見積をお願いしなければならず、かなり大変なことだと感じた。また、どういう機械がどういう会社にあって、どんなものを作れるか、など全然知らない世界に足を入れると、探すことだけでも大変。
一方、昔からつながりがあり、信頼も知識もある営業さんの場合、見積は早いし、どういう印刷が可能など、半端ない知識をお持ちなので、話が早い。
大きなカッティングステッカー
今回一番大変だなと感じたのは、カッティングステッカーの作成。
車に貼るカッティングステッカー。文字だけではなくロゴを大きくした形で、さらに線で縁取られたデザインのため、この形を作ることが出来るかが、まず分からず。
これがロゴの一部。
そもそも、カッティングステッカーというのは、中川ケミカルさんの商標登録のもので、シール素材のことを指す。窓ガラスに貼られているお店の文字などがそれにあたる。
印刷するのではなく、形に切り抜いて、アプリケーションシートでまとめて貼るものなので、基本的には文字の扱いが多いためか、横はともかく縦の大きさが最大で40cm程度。目的のロゴは80cmあるため、どこに問い合わせても大きさがダメだった。
文字のタイプのものはよいけれど、大きなロゴに悩む。中には、メールとフォームでお願いし、お盆が明けても連絡が取れない会社があり、かなり時間を無駄にした。廃業したならHPは閉じましょう…。こういう制作以外の作業はとんとやったことがないので、余計に手間がかかる。
いくつかお願いしたなかで、大きな看板制作会社さんがすぐに電話をしてくださり、相談出来たのでそちらでお願いすることになり、納期もギリギリ間に合いそうで一安心。
縁取りのステッカー
先程のロゴ、車は白なので白い線は不必要。ただ、見積や相談の中で、色々知恵をいただいて、いくつか候補があがった。
- 白いステッカーの上に黒のものを重ねて貼る
- 印刷できるステッカーにする
- 黒だけカッティングステッカーを作る
1に関しては、なるほど、と思ったけれど、会社によって重ねてくれるところもあれば、別々で納品します、というところもあり、基本的にずれたりする可能性のあるシビアなものになるということ。
2については、印刷してカットした方がもちろん間違いないのだが、クライアントの希望がカッティングシートのメタリック素材なので、他の文字だけのものと素材が異なってしまう。
そして3が今回の解決策。お願いする会社の電話の方が、肩書はクリエイティブディレクターの方と後ほど分かったが、具体的な方法を提示していただき、言われてみればそうだな、と納得。やはり「ディレクター」ってすごい。先輩方もそうだけども、経験と知恵が素晴らしい。
ということで、無事に決まったけれど、この一連のことはきっと営業さんなら1日もかからず手配出来てしまうと思われる。新人がやる作業にしてはとても大変なことだった。
またさらに、ロゴのデータの黒の部分だけにする作業もまた大変…。線で塗りを抜くことに悩まされるが、こちらもまた別の記事に。
いずれにせよ、新人の経験値では色々不足しており大変なので、基礎を学ぶには会社に属した方が向いているタイプ、と悟った経験となった。
カッティングステッカー施工の業者さん
その後、貼り付ける施工の業者さんにも見積をお願いすることになったが、前回の失敗が活きたのは、返信が来ないので電話してみると、HPのお問い合わせを拒否しているらしく届いていないと。古いHPを案内されて、そちらに直で掲載されているメールアドレスへ送信。もうその時点で、どうなんだという感じ。その後は何度か連絡と確認をされ、見積りを出してもらったが、依頼主はそのやりとりに不安となったようで、自分たちで貼ることに。
普通の印刷とは違った、コアな作業は個人経営や小さい店舗が多く、すでに潰れているんだか分からず連絡がとれなかったり、HPとは異なった対応だったりと、大変勉強になった。基本電話で直接やりとりした方が早い。
営業さんが電話でやりとりするのも、とてもよく分かった。
中間介入の大変さと、印刷以外の施工に関われて、非常に勉強になった案件だった。
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