• 思い出の大切さ

    2020/03/12
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  • 音楽で蘇る記憶

    最近自宅にいるため、よく音楽を聴く。サブスクの音楽サービスでは無く、ふらっと聴きたいCDをレンタルしているので、そんなにラインナップが変わらないため、昔の曲を聴いたりする。そうすると、聴き込んでいた音楽ほど、当時の記憶が蘇る。

     

    昔好きだったバンドの音楽なら、当時のツアーの状況を思い浮かべるし、通学によく聴いていた音楽なら通学路が思い出される。かなり昔から数年前までのことまで、結構幅広いなと気づく。また、映像だけでなく、感情も思い起こされ、感動した曲は理由もなく聴くと感動する。脳の記憶は奥深いなと感心した。

    という意見の他に、聴覚刺激と視覚刺激が同時に行われることで、双方の記憶が定着しやすいらしい(音楽を聴くと映像が思い出されやすいという実験結果)。

    震災から9年

    そして、そんな今日は東日本大震災から9年。

    忘れてはいけない、忘れないように黙祷や献花、テレビでも特集が組まれ、イベント自粛の中、首相官邸でも追悼式が行われた。

    現地もだいぶ整備され、当時とはかなり景色が変わっているらしい。今も行方不明のままの方がいて、捜索してくれている人もいる。9年といえど、どこに行ったか分からず仕舞いというのは、気持ちの置き場所も見つからず、本当に心が痛む。

    テレビ番組でも、行方不明のご家族の方が心境を話されており、家族や親戚だからこそ言えない心のうちを明かしてくれた。

    亡くなったこととして、心の整理をつける人もいるし、行方が分からない限り考えられる可能性を信じる気持ちも、もちろんあって良いことと思う。やはり、「分からない」ことは決められない、ということでもある。

     

    復興という言葉が掲げられ、少しずつ物理的に生活が出来るようになってきているとはいえ、精神的に立ち直るにも時間が必要。そんな時に、思い出の存在は大切なのではないかと、音楽の体験を通して感じた。

    幸せの再体験

    楽しかった記憶・幸せだった記憶・感動した記憶など、ポジティブな記憶は思い出しても幸福感を想起させる。今は体験出来ないけれど、良い思い出があるというのは、今現在を生き抜いていくためにも必要な心の支えになる。

     

    その刺激として、音楽を始め、映像だったり、写真だったり、文集だったり、もしくは香りだったり、思いがけないきっかけで思い出されることがある。

     

    ドラマの話で、昨年大ヒットした「あなたの番です」でも、奥様を亡くしたご主人が、クローゼットの香りで奥様のことを思い出したり、昨日のテレビでは、記憶喪失になった人が、幼少期とその後も好きで食べていた袋麺で記憶が呼び戻されたという体験からも、五感を刺激する何かとその時の記憶や体験は深い結びつきがある。

     

    研究されているので、確証もあるが、普段起こる体験でもあるため、私たちの日常に起こるスイッチのようなもの。

    悲しいことや辛いことがあったとき、自分の中にある幸福だった体験を呼び起こすことが心の安定剤となるならば、いい思い出を増やしていくということが、人生を充実させるために必要なもの。ただ、何がそのような刺激となるかは、意識しても作ることは難しい気がする。

     

    出来る時にやってみるというのが一番良いのかもしれない。

    休みの日に遊びに行ったり、好きなアーティストのライブに行ってみたり、一生懸命何かに取り組んでみたり、勇気を出して何かをやってみたりと、その時にしか体験出来ないことはやってみないと分からない。

     

    一瞬一生。

    そんな時香月泰男氏の言葉も想起される。

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