• トレーシングペーパーと封筒印刷|EP881A

    2020/02/04
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  • トレーシングペーパーへの印刷

    ありがたいことにカレンダーの注文が来た。明細書を同封する必要があり、重さを軽くするため、トレーシングペーパーで印刷できないかと思いつく。ちょっとおしゃれな感じにもなるかと検索。

     

    そういう用途はウェディングで多いのか、最初にヒットした記事を参考に。

    ちょうどプリンターが染料インクなので、出来ると分かる。

    こちらの工夫をこらして、手持ちでやってみる。

    環境

    トレーシングペーパー…SAKAEテクニカル Sトレーシング 55g/㎡

    プリンター…EP881A

    紙の大きさ…A5

    tracing paper

     結果①

    tracing paper2

    左から、紙に印刷/紙にトレーシングペーパーを貼り付けて印刷/トレーシングペーパーだけで印刷。

    紙に貼り付けたものより、そのままの方が滲みが少ないように見える。

    tracing paper3

    線に関してはぼやぼや。にじみが目立ち、お届けする明細書としてはよろしくない。

    手持ちのこのトレーシングペーパーではよくなかったようだ、残念。まだ大量に残っているのに笑。

    検証されている記事を拝見すると、厚みが薄かったのかもしれない。

    後日再検証

    上記記事を参考に、厚みのあるものを買ってくる。トレーシングペーパーも、意外と馬鹿に出来ないお値段。小さいサイズでどうにか。(リンク先はAmazonのみ取り扱い)


    tracing paper4

     

    結果②

    tracing paper5

    一番左が先日失敗したもの。真ん中は普通紙を合わせたもの、右はトレーシングペーパーだけのもの。

    確かに厚みがあったほうが良さそうだけれど、文字によってインクの定着にばらつきがある。

    tracing paper6

    インクが乾かず、べったりと…。そしてロゴなどインク量が多いところは滲みもひどくなる。うーん、やっぱりダメなのか。データに問題があるかも?と明細書以外をトライ。

    検証開始

    せっかくなので、ちゃんと検証してみる。紙は厚めの75g/㎡を基準に印刷。

    画像データ

    tracing paper8

    前述の記事を参考に、ビンテージ新聞を印刷。…思った以上に綺麗に印刷されている。確かに印刷できる。

    ということは、pdfのデータではなく画像として印刷したほうがよいのかも?と、pdfをスクショして印刷。

    tracing paper9

    ……どうも違ったようだ。

    tracing paper10

    そして時間経過とともに滲みがひどくなる…。左はpdfデータで右は画像として印刷。

    濃い色の滲みが強いため、薄めに印刷してみることに。

    コンポジットグレー

    薄く印刷するため、モノクロではなく、グレースケールの印刷を選択して設定。

    tracing paper11

    左がコンポジットグレー印刷、右が通常印刷。少し良い様子。

    ただ、B6サイズでは変わらないので、大きいサイズに印刷してみる。

    サイズの変更

    tracing paper12

    左がB5、右がB6。一部かすれを除き、滲みは軽減した。

    tracing paper13

    線に関してはあまり変化はなし。

    元データの色が濃いため、もっと薄く印刷するため、カラー設定の中から探し、ドットゲインの%を低くして印刷。

    色を薄く=ドットゲインの設定

    dot gain

    こういう時に、英語設定は悩ましい。ドットゲインの低い数値で印刷。(現在dpiが72ですが、まず300dpiで印刷)

    tracing paper14

    すごいよいほどではない感じ。

    tracing paper16

    線は難しいようだ。時間が経過すると、滲みが目立つ(下図)。

     

    tracing paper15

     

    さらに、dpiを300→72へ落として印刷。

    tracing paper18

    ドットゲイン10%、72dpiで、左はB5、右はB6サイズで印刷。設定というより、紙の大きさの影響が大きいようだ。

    tracing paper19

    線に関しては元データの色が濃いせいかどうにもこうにも。

    紙サイズか再検証

    綺麗に印刷できた、画像データをB6サイズに印刷。

    tracing paper20

    ドットゲイン10%で印刷してものっぺり、べったり。紙が丸まって持てないほど。紙の特徴だそうで。

    インクも乾かずべったり他に移るし(涙)、紙の吸収できる範囲を超えているのは明らか笑。

    最初に印刷したものと比べると、べったり感がよく分かる。

    tracing paper21

    ほぼ印刷できていないに等しい。

    tracing paper22

    滲むどころか、乾かないためピカピカ。

    tracing paper23

    綺麗に印刷できた、B5と同じ大きさで、普通のカラー印刷だと左のようにピカピカ。

    トレーシングペーパー印刷のまとめ

    プリンターと紙の相性もあると思われるが、トレーシングペーパーがインクの吸収できる範囲であれば滲まないと思われる。

    そのためには、印刷濃度を低くするか、紙を大きくするかが必要らしい。厚さもインクの吸収に関与するからこそ、厚みがある=吸収するため、滲みが減ると思われる。

    …印刷の基本を勉強しようと気づかされました。印刷に関しては学校で教わらなかったので、今のうちに勉強したい。

    封筒の印刷

    さらに、手書きでも良いのだけれど、手書きはその時の調子で文字が不安定。文字がお届け先へのイメージに影響が出るのも悪いので、安定した印刷の文字にしようと思う。

    封筒がクラフト紙、手持ちのシール紙は白い。白い紙に印刷して貼るのは、悪目立ちすることと、クラフトの役目がない。



    ならば、透明シールにしようかと思うけれど、すぐに発送する必要があることと、インクジェット+透明シールはお高い。


    ならば、手持ちの白いシールをクラフト色の背景で印刷しようにも、クラフトのCMYKが分からない。色見本で調べた方がいいようだ。

    と、考えているうちに、まさか思いつかなかった、封筒印刷。

     

    思いつきでやっているからと思われるが、なんと地道な遠回りをしたものだと、不思議な発想が出てくる深夜。

    洋7サイズの封筒、不思議なサイズだけれど、ポストカードサイズで作成して無事印刷。

    普通に綺麗に出来たのに、なんと遠回り。

    でも、こういう思考も何かの役に立つかもしれないし、回ってシンプルな結果にたどり着けてよかったと思った。

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