• デザイナーの原画展

    2020/02/19
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  • 憧れに近づきたい

    久々の21_21へ。前回の虫展は好きなギャラリーと言えど、抵抗があって行けなかった…。

    今回は珍しく土曜日に行ったものの、開館時間すぐのためか、割と人が少なく堪能できた。

     

    来る人々は、いつもの展示と異なり、おそらく業界系の雰囲気の人々が多かった印象。

    熱心に見てる人、デザイナーについてコメントしてる人、作品の詳細について語り合ってる人、コアなメンツだったよう。自分も含め、憧れの人の手の内を見たい願望があるから集まる展示。少しでも素敵な作品を作りたい、アイデアのきっかけが欲しいから、求めていくのだろう。

     

    虫の走行性みたいな笑

    発想はそれぞれ

    今回気づいたのは、考え方は人それぞれ。当たり前なのだけれど、イメージとしては左脳・右脳派。発想の源やラフ全てを展示していないので、もちろん想像の範囲だけれど、詳細に論理的に組み立てていく人と、バッとイメージやアイデアが率先して出てくる人で、原画が違って見えた。

    個人的には前者なので、そういう人のスケッチやラフは、隅々まで見ても勉強になるのだけど、後者の方のものは絵画を見ているような感じ。

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    大好きな内藤廣さんのラフやスケッチ。あまりに可愛らしくて、内藤エリアは滞在時間増し増し。

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    こういう論理的思考、大好きです。また、手帳など、スケジュール欄とフリーの書き込み欄があると、思いついたうちに書けるという、ツールの選び方も重要に感じた。

     

    ラフやスケッチの段階で完成度が違うということも感じた。出来上がっていく段階でさえも、作品に見えてしまう。

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    「つづく」展でもそうだったけれど、原画だけでなく、作家が収集した物など、実際には関係のないものだけど、インスピレーションとなるものが見えてくる。

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    小泉誠さんのエリアは、民藝寄りの古道具が多く、空間が他とは違った。どれもシンプルで美しい。

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    クレーンもデザイン。クレーンも美しいけど、その前のスケッチが素晴らしい…。これもデザインであり、道具でもある。

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    パーツ一つ一つにも現れる、機能美。まさに神は細部に宿る。美は細部に宿る。

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    タイポグラフィの極み。日本人なら誰でも知っているのデザイン。文字だけなのに、文字で図。

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    巨匠、腹研哉さん。シャーペンで書いている動画を見て、芸術家との区別が分からなくなるほど。

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    開いた口が塞がらない体験。同じヒトとして、脳波やMRIなどでは絶対覗くことのできない頭の中。本当、どう違うのか知りたい、同じヒトとして。

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    バターケースのイメージが強い三谷さんの…習作と言っていいのか、器が削られる過程を初めて知った。人の技術と道具はすごい。

    形からでも

    最近、ラフを大きい紙を好んでプロジェクトペーパーに書いていたけれど、ビリビリ離れるし保存がしにくい。


     

    保存するほどのものじゃないけれど、今回の原画を見て、原画の時点で美しいことや、論理的に説明できる過程があること、発想の原点に立ち戻るなど、振り返った時に見やすい方がいい。ということで、最初に使っていたノートに戻ることにした。



    先日のカンブリア宮殿で、ゴディバジャパンの社長が言っていた、「正射必中」。”形から入る”と一緒にしてしまっては失礼ながらも、感じたことや学んだことをとりあえずやり続けることも、結果がついてくれば、と信じて続けていきたい。

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