デザインの力
町工場の衰退が問題となっている中、そこにデザインの力で活気を取り戻そうとしていることを知る。
町工場というと、今では手仕事、日本のアイデンティティー、精密さというイメージ。
それをさらに、活かし、見方を変えることで盛り上げていく動きはとても興味深い。
すでにそのようなことをしている人がいて、ルーツの強みが、より発信力に深みを増すことと、視点も異なるのだろうなと思った。
また、緻密さ、精巧さの美しさは、職人さんからすれば、当たり前の日常であり、それは見方によって芸術品にまでなりうる美しさが、完成品だけでなく工程にもある。その魅力を伝える技術。
町おこしというと、ちょっと違うかもしれないが、良いものをブランドとして捉え、行政のバックアップがあることで、経済的にも影響的にも大きな動きを作ることができる。特に、東京の東エリアは、江戸切子などをはじめ、伝統工芸に長けている地域。
作る技術≠伝える技術
どの業界でもあることだと思われるが、実際に作っている、実行している人が、必ずしも宣伝に長けているわけではない。
「いい技術なのにな」と思うところは、こういうところで、今の自分には作る技術も、伝える技術も持ち合わせていないため、ひっそり購入やブログで発信する程度のことしかできない。
伝統を活かす、このためにも、デザインの力は欠かせない。
ものづくり×デザイン
以前、町工場やものづくりの地域で、デザイナーや事務所が参入している記事をどこかでみた。その時はなんとも思わず、「ふーん」くらいにしか思わず、真意まで気づかなかった。
今回番組を通して、ものづくりをするために、アイデアと技術がマッチングする、もってこいの環境になるわけだと、感心した。
なるほど。顔を合わせられるし、技術を直接見ることができるし、話しやすくなるではないか、と。
気づくまでに、時間はかかったが、心底納得した。
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