どっちがいいか試行錯誤
トーレスしたもの、特に今回はデッサンのトレースを着彩するのに、どっちがいいのか調べつつ、自分でも試してみた。
以前からの練習で、イラレ中心だったけれど、最近はフォトショに少し慣れてきたため、フォトショでもやってみる。結論としてはフォトショの方がやりやすいと思った。
イラレの着彩
イラレの場合、メッシュでグラデーションが一番リアルになると思いつつも、細い血管や複雑な形には適さない。
こういった形には、メッシュツールは使えないし、グラデーションツールでも形に合わせて着彩できず。前回はイラレでブラシを使ってやっていたものの、結局フォトショの方が範囲を選択して遠慮なく描けるので楽。
けれど、イラレは立体感やリアルさを、絵画技術のない素人でもできてしまうのがすごいところ。
今回は骨盤、寛骨をトレースしていたので、再度自分でイラレ上で描いたもの。トレースではないけれど、トレースの特徴の、パスが閉じていない状態のものをどうするか、が悩んだところ。
シェイプツールで閉じているパスは着彩できるけれど、閉じていないところはできない。今回調べて知ったのは、シェイプツールはパスが閉じていなくても、設定でパスの開きが狭い・広いのを認識するか変更できる。なんと便利。
設定だけでは出来ないところは、パスを少し伸ばしたりして調整。
とりあえずベタ塗りは完成。
塗ったところはパス化されているので、こんな感じに。これをメッシュツールで着彩していきたい。
複雑な形、特に穴が開いていると作成できない。そのため、一度穴(閉鎖孔)は閉じるとする。
大まかにこんな感じだけれど、立体的なものには最適。ただ、こういった複雑な形だとちょっとの凸凹に反応して、真ん中あたりにあるような、パスでは調整できないない波線が出来てしまう。
凸凹のあるようなものは、いびつになるのが、残念なところ(当たり前だけど)。等高線みたい。これだけでも立体に見えるのはすごい。
着彩したもの。いびつな線がそのままカクカクとした色づきになってしまう。凹凸の表現はとてもいい。
穴(閉鎖孔)は少しずれたけれど、元に戻すとこんな感じに。シンプルなものだったり、メッシュをきちんと配置できれば、かなりリアルなものはできる。色の変更も「オブジェクトを再配色」で出来るので、簡単。
心臓なんかはやりやすい、やりがいがある。下書きをイラレでトレースしたので、こう言う時はイラレの方がよい。
フォトショの着彩
フォトショはパスを作らずに選択できれば、範囲内ではみ出しなどを気にせず、直感的に着彩できるのがいいところ。
また、色の変更も簡単(イラレも同じ)。
先程のベタ塗りをepsで保存して開き、ベタ塗りの範囲を選択した状態でハイライトやシャドウの各レイヤーを作成していくだけ。ブラシは白か黒で不透明度の%だけ変更すれば色による違いも出ない。まさに筆で塗るような直感的な作業なので、絵画技術がある人はこちらの方が断然楽。ただ、そういう技術がないと、色塗りに初心者感が出てしまうのが悩ましいところ。
ベースの色にカラーオーバーレイをかければ、色の変更は一つのレイヤーだけ変えればよい。簡単。
まとめ
どちらも良し悪しがあるので、場面によって使い分ければいいのだと体感。
イラレの場合
- かなりリアルな着彩が可能
- 色塗りなど絵画技術がなくても出来る
- 複雑な形はメッシュで成形が難しい
- ベクター画像の綺麗な着彩画が出来る
- 色の変更は「オブジェクトの再配色」から可能
- シェイプツールも合わせて使えば範囲の選択も可能
フォトショ の場合
- 直感的な着彩が出来る
- レイヤーごとにハイライトなどを使うことで色の変更なども簡単
- 範囲の設定が簡単
- ベースからの変更も簡単
- 絵画技術が必要
といったところ。
そもそも、メッシュツールはいつ使うんだ、と思い再度確認すると、やはりリアルなものの作成に適している。ただ、著作権を勉強している中で、リアルなトレースをする機会はあまりないような気もする。配色とかを参考にするくらいか。もしくは写真をデータ化するとか…。きちんと撮った写真を使った方が断然楽だけど。
また、本格的なトレースと着彩だとフォトショが適しているのでしょう。ここまでのイラストが描けないので、今のところそこまで使うことはなさそう…勉強になる。
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