お国の違い
イギリス留学をしてから、イギリスのファンになってしまったので、イギリス関連の情報収集が多め。
インスタグラムも、英国王室や美術館、クリエイターなどをフォローしており、そこで思ったのは日本との違い。もちろん、クリエイターなどは日本人の方でもフォローしてみているが、王室については日本にはないということ。
各国では積極的に個人アカウントだったりと利用しているよう。「象徴」や皇族・王室の立ち位置も異なるので、一概には言えないけれど、少なくとも国民との距離感は縮まるのではないかと思う。
日本の皇室の情報発信はどうなのだろうと、今回見てみるも、新聞や報道で見る写真があるくらい。
インスタのそれっぽい名前のアカウントはあっても、公式ではないし、活動を発信しているものではない。
将来的には取り組む展望もあるようです。
記事にもあるように、写真や情報の取り扱いは難しいところもあるけれど、公式の発信を常々出来ていれば、妙なことにはならないような気もする。もちろん、公式なので、宮内庁の方々のチェックも必要かもしれませぬが、あまり確認が多ければ時間もかかるし、おそらく面白味は少なくなりそう(失礼)。
また、そういったSNSを利用できるのは時代もそうだけれど、年齢もあるのかもしれない。日本では基本的に天皇陛下の過ごされ方や活動が取り上げられる、または皇族の冠婚葬祭系のお話。お子さんの成長といっても、公式に報道用の情報しか知ることしかないので、国民としても日頃の情報を得ることが出来ない。
一方、英国では王室公式とは別に王子ファミリーのアカウントもあり、各々の情報を見ることが出来る(ケンジントン宮殿しかフォローしておりませぬが)。
もちろん、周りのスタッフの方が撮影しているのであって、ご本人ではないにせよ、日頃の活動がよく分かるし、パトロンとしての活動や、記念日の式典など、王室としての活動がよく分かるし勉強になる。王族の活動で国内での取り組みや問題に向き合えることにもなり、とても素敵だなと思った。
また、あらゆる活動を、動ける年齢だからこそ出来る取り組みも多い。明仁上皇でやっと譲位が出来るようになったのは、崩御しか認められていなかったと今回を機に知る(お恥ずかしながら)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/譲位
寿命も長くなった現代で、昔ながらの法律などの決まりごとは通用しないことも出てきている。また、これから天皇陛下として活動なさる陛下も、齢60からというのは、さぞ大変なことと常々感じる。今回の譲位がなければ、身体に鞭打ってのお勤めというのは、本当に「象徴」として望まれていることかも疑問。エリザベス女王はすごすぎるのですが…。
国民との距離
エリザベス女王といえば、バッキンガム宮殿で衛兵交代を2回も観に行った努力なのか、タイミングなのか、まさか女王にお目にかかるとは思わず、驚いた。
ちょうど国会の開会宣言に向かう時・戻った時で、日本で天皇陛下にお目にかかることが出来るのは、お呼ばれされないと出来ないので、それも遠い存在という印象でもある。これでお目見えと言っていいか微妙だけれど、どこぞの観光客でもお目見えできる活動・距離感というのは、やっぱり違うように思う。そして伝統的な馬車の豪華さ。
また、即位礼正殿の儀、でメディアで散々聞こえたのは装束のことばかりだった印象がある。式典なので、注目されるのも分かるのだけど、他にも伝えるべきことがあったようにも感じた。ただ、ファッションが切り口でも王室・皇室の距離の近さにもつながるように思い、それもいいかもしれない。
英国でキャサリン妃のお召し物がよく取り上げられるけれど、訪問先に合わせたものだったり、英国ブランドだったりと、王室らしい振る舞いと合って、ファッションでも王室情報が発信できてしまうほど。
王子・王女の成長過程も分かり、小さい頃から国民との距離感が近しいように思う(国民サイドでの目線)。
国民性の違いなどもあり、すぐにどうにも出来ないだろうけれど、国民の関心が向くことで、より、世の中のことや地球環境のことなど、政治では出来ない問題や活動に注目が向けられることが出来るので、今後に期待したい。
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