正規表現で変換する
InDesignのテキストフレームをレイアウトなどで調整する時、流し込んだ原稿の文末に不要な改行があると、テキストフレームが不必要に広がってしまいます。(テキストフレームの高さを自動調節している場合)
同じようなフレームを大量に調整する時は、扱いやすいのでテキストフレームの高さは自動調節にしています。ただ、最後の空改行を一括で削除したいのですが、意外とそういう場面に出会う人が少ないのか、情報が少なかったので備忘録として残しました。
結論は、正規表現で変換するのが楽でした。Adobeのフォーラムでも同様の質問がありましたが、回答がなかったのでChatGPTと相談し、結果的には自力で解決しました。
文末の空改行を検索するには
正規表現をきちんと学ばれている方は、なんてことはないかもしれませんが、素人には難しい…。ChatGPTと相談するも、いまいち伝わっておらず、提示されるものは文末にならないので、仕方なく文末記号を検索。
最初は以下のように、「改行」+「文末」だけだと、2連続改行の箇所が検索対象となってしまい、意図しない箇所で修正されてしまいます。
1 |
(\r)$ |
そこで、2連続して改行されているところは否定するように、変更しました。
1 |
(?!\r\r)(\r)$ |
これで、文末の空改行のみが検索対象となるので、一括置き換えでも大丈夫でした。
(\r)というのは、CR:Carriage returnという、文頭に復帰するという意味の改行になるそうです。
先ほどの正規表現を検索文字列に入力します。置換文字列は今回は削除するので、何も入力しません。
すると文末の改行が削除され、自動調節していたテキストフレームがコンパクトになりました。
これでスッキリ作業できます。
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