• ひび割れのレタッチ|Photohop

    2020/08/27
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  • 方法の立案から

    レタッチを仕事として取り組む機会はまだ少ないので、仕事レベルの仕上がりがどういうものかが分からず、「出来る」と言っていいレベルもどこまでか分からず悩ましい、新人の身。

    レタッチと言っても、ポートフォリオ作成の時に、明るさやごみ取りくらいしかやっていないので、練習以外でレタッチの機会がない。今回いただいた依頼も、ネットにピタリとした情報がなく、方法を探すまでに吐きそうな気分ほど分からない。

     

    探すよりまず、Photoshopの特性を考えて方法を立案した方が早いな、と気づき備忘録として。

    今回は、実際と異なるが、こんな感じの看板のひび割れの修正。外壁に筋や汚れがあり、看板は少し盛り上がった感じのもので影があり、ヒビが外壁と同じ色。さらに経年劣化した色味を明るく濃いめにしたい。

    retouch1

    ヒビを取るためのステップとして、目的により異なるが、

    • ヒビを消す
    • 色を重ねる

    のどちらかと思われた。

    ヒビを消すために、ヒビだけ選択して消すのはかなり難しいかつ手間がかかるので、解決策としてフィルターをかける方法があり、とても分かりやすい内容があった。

    色を重ねる方法だと、ベタ塗りしか出来ず、ちょっと違和感が出る。ヒビを消していない状態で、オーバーレイなどモードを選択すると、ヒビが出てきてしまうのでイマイチ。そこで、トーンカーブを利用するという方法をゲット。

    早速試してみた。

    ヒビ消し手順

    ヒビの対策はいくつかあるけれど、選択範囲が一番大事。最終的に、一番手っ取り早かったのは、コントラストを下げること。

    1.選択範囲の作成

    まずつまづいたのは、選択範囲。Photoshopさんが非常に便利になったとはいえ、複雑な画像の自動選択は厳しかった(方法がよくないのかもしれないけれど)。

    retouch2

    コントラストをつけたりしてから、「選択とマスク」で調整しても、どうにかこれくらい。

    retouch3

    いい感じかと思えど、文字の影と外壁の筋や影との分離が難しい。また、ヒビも文字の色とのコントラストが付けにくく、抜けてしまうことも。

    retouch4

    今回は文字だったこともあり、やはりパスが一番しっくりくる。選択範囲は大事な作業なので、時間はかかるけれど、肝の作業。

    retouch5

    パスできちんと切り抜く(今回はPhotoshopで作成したので手間は省く)。

    2.ヒビを消す(ぼかす)

    ヒビをしっかり消すというよりぼかす感じ。先ほどのフィルターを用いてぼかす。

    retouch6

    これによってヒビは消えて、少々色むらが残る感じに。ヒビを消すだけならここまで。

    3.ヒビは消さずに色を重ねる

    ヒビを消さずに塗りを重ねるだけなら、選択範囲のベタ塗りを追加。他にも方法はあると思うけれど、お好みで。

    retouch7

    4.ヒビのコントラストを下げる

    紆余曲折を経て、一番簡単だったのはコントラストを下げること。今後はこれでいいかなと。

    retouch8

    トーンカーブでコントラストを下げ、ヒビを目立たなくする。

    retouch9

    カラーオーバーレイで色をつける。これだけ。なんと簡単なことか…。

    各々調整も可能なので、直しにも強いデータになっていいかもしれない。

     

    選択範囲をそのままだと影や文字の縁も重なってしまうので、少し縮小した方が馴染みやすい。また、選択範囲作成時に影を含んでしまったとしても、ドロップシャドウを追加すればことなきを得る。

     

    ちょっと成長したような気がする。ドラクエでいえば、「新人はヒビのレタッチを獲得した」的な。

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